
江城夏日
日本語題:武漢の夏
英語題:Luxury Car
【キャスト】
田原(ティエン・ユエン/艶紅役)
生年月日:1985年3月30日
身長:165cm
体重:48kg
出身地:湖北省の武漢市
出身校:北京語言大学英語科
血液型:A型
人気女優・田原(ティエン・ユエン)は、16歳で「跳房子」というインディーズバンドのボーカルとして音楽活動を始め、17歳で長編小説を出版、18歳の時に初めて主演した香港映画『蝴蝶(蝴蝶 羽化する官能)』で、香港映画金像賞の最優秀新人賞に輝きました。マルチな才能を持ったアーティストといえるでしょう。これからの動きにも注目していただきたいです。
【主な出演作品】
『蝴蝶(蝴蝶 羽化する官能)』(香)(2004)
『詛咒(呪い)』(2005)
『江城夏日(仮題:武漢の夏)』(2006)
『八月的故事(仮題:八月の物語)』(香)(2006)
『青春期(仮題:思春期)』(2006)
【スタッフ】
監督:王超 (ワン・チャオ)
生年月日:1964年1月21日
出身地:江蘇省の南京市
出身校:北京電影学院
監督以外に、小説家、詩人としても活躍中。95年には、陳凱歌監督の下で助監督として『風月』、『荊軻刺秦王(始皇帝暗殺)』の撮影に参加。97年は、短編、中篇の小説を発表。2000年には、小説『安陽嬰児』を自ら監督し、映画化。これが海外の11の映画祭で受賞するという大成功を収めました。

【ストーリー】
主人公は、艶紅という武漢のクラブで働く人気ホステスです。ある夏の日、農村で教師をしているお父さんが武漢にやってきます。病気に倒れたお母さんが、失踪した長男、つまり艶紅のお兄さんに会いたがっているため、探しに来たのです。警察の助けを求めながら、親子二人は必死にお兄さんを探します。一方で、お父さんは娘の艶紅のことも心配でなりません。娘は心配をかけたくないという思いから、付き合っているクラブの社長の男をお父さんに紹介します。そこで、その社長の男から、思いもよらぬ真実を聞かされます…

【レビュー】
武漢というと、湖北省の省都で、長江いわゆる揚子江流域にある、中国の主要都市のひとつです。江城とも呼ばれています。中国語のタイトル「江城夏日」を直訳すると「江城の夏の日」になります。
インディーズ系の監督、王超(ワン・チャオ)が手がけた作品。今年のカンヌ映画祭・「ある視点」部門の最優秀作品賞を受賞しています。この作品は、王超監督の3作目の映画で、親子の愛情を描いたものです。この作品を撮ろうと思ったきっかけは、監督のお母さんが病気になったとき、普段忙しさにかまけて、お母さんのことを大事にしていなかったと思ったことだったそうです。
ちょっとミステリーな感じさえする、ストーリー性の強い映画ですから、見ごたえがあると思います。また、人気女優を起用して娯楽性もあり、さらに、親子の絆や庶民生活に目を向けた文芸性も備えていて、完成度の高い作品です。機会があればぜひご覧下さい。(編集:コオリ・ミン)
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