<日本語題> くじゃく
<英語題> PEACOCK
【キャスト】
張静初(チャン・チンチュー)
顧長衛監督の『孔雀』をきっかけに2005年話題になった女優。その後、徐克(ツイ・ハーク)監督の『七剣(セブンソーズ)』で日本でも知られるようになりました。去年(2005年)は大活躍の1年で、あわせて4本の出演作が公開されました。今後も活躍が注目されます。
生年月日:1980年2月2日
出身地:福建省
出身校:中央戯劇学院
【主な出演作品】
<映画>
『花腰新娘(仮題:花嫁)』(2005)
『七剣(セブン・ソーズ)』(2005)
『七夜(仮題:7夜)』(2005)
『芳香之旅 (ザ・ロード)』(2006)
<CM>
『拉芳』シャンプー
『ボシュロム』コンタクトレンズ
『TCL』トランシーバー
『三元』牛乳
【スタッフ】
顧長衛(グー・チャンウェイ)監督
1978年北京電影学院の撮影学科に入学。カメラマンとして中国の映画界で活躍。アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞、また、世界優秀撮影者トップ100にランクイン。チャン・イーモウ監督の『?高梁(紅いコーリャン)』『菊豆(チュイトウ)』などの作品にも参加しています。そのカメラマンとして積み重ねた経験を生かし、「孔雀」で満を持しての監督デビューを果たしたといえるでしょう。この作品で、彼の監督としての手腕が国際的にも認められて、2005年ベルリン映画祭では、審査員特別大賞にあたる銀熊賞を受賞しました。
【主な撮影作品】
『孩子王(子供たちの王様)』
『?高梁(紅いコーリャン)』
『菊豆(チュイトウ)』
『辺走辺唱(人生は琴の弦のように)』…
【ストーリー】
舞台は、1970年代の中国北部の町。
平凡な5人家族が暮らしていました。子どもは3人。小さい頃、病気で知的障害になった長男。内気だが勝気な長女。そして、無口でデリケートな高校生の次男。この3人が、物語の主人公です。
ある日、長女は、空から降りてきた軍のパラシュートの美しさに魅せられます。そこで長女は、みずから軍への入隊をこころざしますが、結局、不採用になってしまいます。しかし、パラシュートへのあこがれを断ち切れず、彼女は手作りのパラシュートを自転車の後ろに付け、町を走り回るようになります…
長男は知的障害があるため、いつも周りからいじめられていました。いわば両親の心配の種となっていましたが、長女と次男は、兄のことばかり気にする両親に不満を覚えています。ある日、次男は兄のことで恥をかくのですが、次男に大してクラスメートの女の子が優しくしてくれました。その女の子に好感を持った次男は、こっそりと彼女の絵を描きます。しかし、それが原因で父親に怒られ、家から追い出されることになります。
【レビュー】
ちょっとパロディーっぽい表現法があって、現実性にも富んでいて、かなり完成度が高い作品だと思います。5人家族の日常を、3人兄弟それぞれの視点によって描かれたノスタルジックな映画。3人の身の回りに起こるささいな事件を、ひとつずつとりあげていく構成となっています。
顧長衛初の監督作品で、長男役も次男役も俳優経験のない新人。2005年ベルリン映画祭では、審査員特別大賞にあたる銀熊賞を受賞。
(編集:コオリ・ミン)
|