<日本語題>ヌアンー故郷の香り
<英語題>NUAN
【キャスト】
郭小冬(グオ・シャオドン)
誕生日:11月13日
血液型:O型
身長:178 cm
体重:74 kg
卒業校:北京電影学院
【主な出演作品】
<映画>
2000年『硝子情縁(仮題:ガラスのめぐり合い)』
2001年『密語17時間(仮題:私語17時間)』
<テレビドラマ>
1998年『紅岩(仮題:赤い岩)』
1998年『李克?(仮題:李克農)』
1999年『西街女(仮題:西街の女)』
2000年『桃花扇?伝奇(仮題:桃花扇の伝説)』
2001年『情越千年(仮題:千年の恋)』
2002年『誰都会説我?ニー(仮題:誰でも、愛してるといえる)』
<CM>
本田の漢王小神童
【スタッフ】
霍建起(フォ・ジェンチー)監督
生年月日:1958年1月20日
出身地:北京
出身校:北京電影学院
日本で高い評価を受けた『那山那人那狗(山の郵便配達)』を撮った監督。インディーズ映画出身ですが、デビュー以来、話題作を撮り続けています。特に、昔美術関係の仕事をしていたそうで、画面の美しさには定評があります。「山の郵便配達」でも、舞台は山間の村で、画面いっぱいに広がる緑が本当に美しくて、見ていて心地よくなるカットばかりでした。
【主な監督作品】
『贏家(仮題:勝者)』(1995)
『歌手(仮題:歌手)』(1996)
『那山,那人,那狗(山の郵便配達)』(1998)
『九九艶陽天(仮題:9月9日は晴れる日)』(1999)
『藍色愛情(仮題:青い恋)』(2000)
『生活秀(ションヤンの酒家)』(2002)
『暖(故郷の香り)』(2004)
『情人結(仮題:恋人のつながり)』(2005)
【ストーリー】
舞台は、中国南方のある村。
大学に進学するため村を出て、10年ぶりに故郷に帰ってきた青年・井河は、幼馴染で昔の恋人でもあった女性・暖と再会します。井河が都会の大学に行っている間に、暖とは連絡が途絶えていました。彼女は、聾唖者の男と結婚し、いまは6歳の娘と3人で暮らしています。
10年前、2人のあいだにいったい何があったのか?これは見てのお楽しみですが、とにかく井河は、彼女との再会を恐れてずっと帰ることができなかったのです。しかし、10年ぶりに彼女を訪ね井河が目にしたのは、彼女の貧しい生活ぶりでした。故郷で昔の恋人と再会した男が、10年前の記憶をたどりながら、物語は展開されていきます。
【レビュー】
実は、この『暖(ヌアン~故郷の香り)』は、中国の現代文学を代表する作家・莫言(モー・イエン)の短編小説を映画化したもので、2003年11月に開催された第16回東京国際映画祭で最高の賞「東京グランプリ」に輝いた作品です。美しい自然環境を背景に、初恋のせつなさと人生の皮肉を詰め込んだ作品だといわれています。『那山那人那狗(山の郵便配達)』と同様、公開当時、非常に注目された話題作です。
この作品は、日本の俳優・香川照之がキャストに起用されたことで、日本でもおなじみかもしれません。香川照之は、聾唖者の男、つまり暖のダンナを演じていたので、せりふは一切ありませんが、仕草や表情などでなかなかの好演技を見せていました。主人公の2人に香川照之がどうからんでいるのか、彼の演技にもぜひ注目していただきたいと思います。
(編集:コオリ・ミン)
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