賈立怡(レーチェル・カー)が、セカンドアルバム『感恩節(感謝祭)』をリリースしました。ファーストアルバム『賈主義(レーチェルイズム)』に継ぐ第2弾です。
「このアルバムのもともとのタイトルは、『簡約主義(イージーイズム)』だったんです。でも、私が今日のように活躍できるのは、支持してくれる人々のおかげ。やはりみなさんに感謝すべきだと思い、タイトルを『感謝祭』に変えたのです。でも、『簡約主義(イージーイズム)』と『感謝祭』、この2つのタイトルで表現したい世界はまったく同じものです。毎日、周りの人、あらゆる物事に感謝することを忘れなければ、生活もしやすくなり、楽しい日々を過ごせると思うんです。そんなメッセージをこめたアルバムです」(賈立怡)
このセカンドアルバムは、全体的にファーストアルバムの曲風を引き継いだ印象がありますが、そんななか、また新たなジャンルにチャレンジしています。たとえば、ロック、R&B、中国風の曲も収録されています。
実はレイチェル・カーは、アルバム3部作を製作中で、ファーストアルバムの『レーチェルイズム』が第1弾、今回のセカンドアルバムが第2弾となるそうです。つまり、前回のアルバムとはシリーズになっていて、続編的な意味合いもあるそうです。たとえば今回のアルバムには『[イ尓]是我想找的男孩(君は私が探し求めていた男の子)』という曲が収録されています。一方のファーストアルバムには『我不是[イ尓]想找的女孩(私はあなたが探し求めているような女の子じゃない)』という、よく似たタイトルの曲が収められていました。この2曲は互いに関係があるのだそうです。
「ファーストアルバムの『私はあなたが探し求めているような女の子じゃない』は、自由な恋愛をしたいと願う女性の気持ちを歌った曲です。もし愛していなければ、私を自由にしてください、という独立した女性をイメージした作品です。でも、この曲のおかげで、『レーチェル・カーって何だか付き合いにくい女の子みたい』ってイメージが出来てしまったみたいで・・・。でも、実はそうではないんです。それで、今回のこの曲では、逆の立場から、私の理想の男性像について歌ってみたんです。」
ちなみに次回作については、「今回のアルバムには『竜眼(中国の果物の一種。漢方としても用いられる)』というタイトルの曲を収録していますが、次回作では別の果物をタイトルにしてみようかなーとかアイデアを絞っているところです。あと、両親に向けた曲を作ってみようかとも思っています」と答えてくれました。
【お勧めの曲】 
桂円(竜眼)
中国風は、最近の中国音楽シーンではちょっとしたトレンドになっています。中国の伝統的な楽器や曲調を現代のポップス音楽にアレンジした新しいジャンルです。最近だと、周傑倫(ジェイ・チョウ)、呉克群(ケンジ・ウー)などのビッグスターがこぞって中国風に挑戦しています。しかし、女性歌手が中国風の曲を手がけるのは意外にも珍しいケースです。
「女性が『中国風』を歌うのも、また格別なんじゃないかと思って、チャレンジしてみました。男性が歌うとクールな感じですが、私が歌う、この『桂円(竜眼)』という曲は、ちょっと甘い雰囲気の一曲です。ちなみに、竜眼は私の大好物です。
この曲を作る前に、『煙花三月』と言う小説を読みました。これは実話で、小説の作者は、実在の園おばあちゃんから直接話を聞いて、この小説を書いたそうです。園おばあちゃんと彼女の旦那さんとのラブストーリーなのですが、いろんな原因で、2人は結局別れてしまうんです。でも、園おばあちゃんはずっと夫を探しているという物語ですね。この小説は中国で大ヒットしましたが、実は、このおかげで、1年後に園おばあちゃんは旦那さんと再会できたのです。私はこの話を聞いて非常に感動し、曲にしてみようと思ったんです」(賈立怡)

【曲目】
1. [イ尓]是我想找的男孩(君は私が探し求めていた男の子)
2. 感恩節(感謝祭)
3. 骨頭日記(ワンちゃんの日記)
4. 一個人生活(一人で暮らす)
5. 夏天的味道(夏の味)
6. 対不対(いいのか?悪いのか?)
7. 夢不落(落ちない夢)
8. 桂円(竜眼)
9. 天気報告(天気予告)
10. 藍藍天(青空)
11. Bonus Tracks
12. 対不対(いいのか?悪いのか?)広東語版
13. 自由犬(骨頭日記広東語版)
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