日本名:北京の自転車
英語名:Beijing Bicycle
<監督>王小帥(ワン・シャオシュアイ)
<撮影>劉傑
<キャスト>崔林
周迅(ジョウ・シュン)
李濱
高圓圓
<製作・配給> 吉光公司(Arc Light Films)
北京電影製片廠
【ストーリー】
舞台は現代的な都会・北京。
主人公は、田舎から出稼ぎにやって来た貴という青年です。彼は、宅配便の仕事を見つけ、自転車で街を駆け回る毎日を送っています。貴は、一生懸命働いて、600元貯めたら、思い切って自転車を買おうと決めていました。600元は日本円で大体1万円くらいですが、この600元を貯めるのは彼にとってなかなか大変なことでした。でも、彼は頑張って、ついに自転車を買う夢をかなえます。ある日、その自転車を外に止めていたら、自転車が無くなってしまいます。「盗まれた」と貴は思って、そっくりな自転車に乗っていた中学生・健をつかまえ、返すように言います。でも健は「フリーマーケットで自転車を買った」と言い張り、返そうとしません。交渉の末、二人で自転車を共用することになります。登下校の時間は健が使い、それ以外の時間は貴が使うように・・・
【レビュー】
本作は、海峡両岸の映画業者が参加し、中国人の新しい生活をテーマにして製作したシリーズ映画の一つです。また、中国のインディペンデント映画の第一人者といわれる王小帥の作品として注目されています。2001年第51回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞し、主役の崔林と李濱はベスト新人男優賞を受賞。映画に描かれた胡同(フートン。北京の古い街並み)の様子には、親しみが感じられます。
【キャスト】
崔林
北京体育師範大学在学中。多くのドラマやCMで活躍中。
1982年生まれ。
出身地:黒龍江省ハルピン市
李濱
王小帥監督にスカウトされ、映画やドラマに出演。
この作品で51回ベルリン映画祭新人賞を受賞。その後演劇学校へは行かず、現場で経験を積み重ねました。出演した作品は少ないですが、どれも海外で高い評価を受けています。
1982年生まれ
出身地:北京
主な出演作品:
『十七歳的単車(北京の自転車)』(2000)
『カ拉是条狗(わが家の犬は世界一)』(2003)
『青紅(シャンハイ・ドリームズ)』(2005)
『向日葵(ひまわり)』(2005)
周迅(ジョウ・シュン)
1991年にシェ・ティエリ監督『古墓荒齋』で映画デビュー。95年、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の『花の影』(踊り子役)、97年、『始皇帝暗殺』(盲目の少女役)に起用されたことで、注目を集めました。今は、中国大陸はもとより、香港、台湾と活動の場を広げ、映画とテレビドラマの両方で大活躍。アジアを代表する若手女優として、海外の映画界でも数々の受賞歴を持っています。今年の香港映画金像賞では主演女優賞を受賞しましたが、大陸の女優が受賞したことで、いっそう注目を集めていました。
1974年10月18日生まれ。
出身地:浙江省
代表作:
映画 : 1998年 蘇州河(ふたりの人魚)
1999年 那時花開
2001年 香港有個荷里活(ハリウッド・ホンコン)
2002年 巴爾扎克和小裁縫(小さな中国のお針子)
2003年 恋愛中的宝貝儿(恋愛中のベイビー)
2005年 パーハップス・ラブ
ドラマ : 1997年 紅処方
1998年 太平天国
大明宮詞
1999年 人間四月天
2000年 像霧像雨又像風
橘子紅了
2002年 射[周鳥]英雄傳
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