この映画のヒロインの名前は「イザベラ」です。「イザベラ」はスペイン語で、「神様に対する約束」という意味。作品自体も「約束」と「責任」がテーマとなっています。
マカオが中国に返還される48日前、警察官の馬振成(杜文沢)は上司の怒りを買い、停職処分を受けました。落ち込んでいた馬振成の前に、「イザベラ」こと張碧欣(イザベラ・リョン)という少女が現れます。実は彼女は、馬振成とかつての恋人とのあいだに生まれた子供だったのです。愛犬とともに家を追い出されたという「イザベラ」とのふれあいの中で、馬振成は徐々に穏やかな心を取り戻していきます。そして、かつて自分が捨てた一人娘のために、「何かしてあげたい」と思うように・・・。
ときに、人々は過ちを犯してしまうけれど、それをやり直すことはできません。でも、もしその過ちを償うチャンスがあったなら・・・?
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