パーハップス・ラブ

　2005年年末に中国で公開された映画です。豪華な役者陣はひとつの見所。日本でもおなじみ、台湾の金城武、大陸の人気女優・周迅、90年代香港4天王の一人ジャッキー・チュン、さらに韓国の人気俳優チ・ジニまで出演して、映画が好きな人にとっては、きっと大満足でしょう。今回の作品のおもしろさは、ミュージカルシーンが多く盛り込まれているところだと言えます。

　ここ数年、世界的にミュージカル風の映画がブームになっています。たとえば、「シカゴ」や「ムーラン・ルージュ」、日本でもオダギリ・ジョーとチャン・ツイイーの共演で話題となった「オペレッタ狸御殿」など。今回の映画は、まさに「中国のミュージカル風映画」。他には出せない、中国ならではの味わいがあって、美しい映画です。

ストーリー

　ストーリーは、簡単に言うと、映画スターと監督たちが繰り広げる三角関係香港出身の映画スター・林見東（金城武）は、映画監督・聶文（張学友）のミュージカル映画に出演することになります。その映画で共演するのが、大女優・孫納（周迅）です。

　実は、今回共演する2人は、かつて恋人同士でした。

　10年前、2人は、貧乏な生活を送りながらも華やかな映画の世界を夢見ていました。しかし孫納は、林見東を捨て、映画監督・聶文と恋仲になり、大女優の地位にのぼりつめていきます。そこへ、かつての恋人・林見東が共演者として再び目の前に現れます。

　やっと有名になった孫納にとって、いま一番大切な男性は監督の聶文です。「昔の自分とは決別したい」という孫納とは逆に、林見東は、孫納とよりを戻したいと考えています。

　現実と映画のはざまで、3人の心理が微妙に揺れ動いていくのが、この映画の見どころです。

　監督は、映画「金枝玉葉（君さえいれば）」でおなじみ、ピーター・チャンです。日本でも、今年公開される予定です。

キャスト

林見東　役	孫納　役
金城武	周迅

聶文　役	Monty　役
張学友	チ・ジニ

関連

（写真をクリックしてください）

壁紙　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポスター