「小魚児」と「花無缺」は双子です。二人は生まれてからすぐ、両親が「邀月宮主」に殺されました。実は、「邀月宮主」が双子のお父さん「江楓」に好意を持っていました。しかし、江楓は自分の恋人、つまり双子のお母さん「花月奴」だけに、情けをかけています。自分の好きなものは絶対ほかの人に渡さないという考えを持っている邀月宮主は、無論、自分の愛しい人とライバルと共に殺しました。
しかも、これは終わりではありません。邀月宮主は兄さんの花無缺を養子にして、弟の小魚児を江楓の親友「燕南天」の所に預けました。花無缺に双子のことを隠して、敵同士のことしか教えません。
燕南天が親友を殺したのは悪魔島の「十大悪人」と思って、復讐するために、赤ちゃんの小魚児を連れて、悪魔島に向かいました。二人は悪魔島に入ってすぐ、燕南天は十大悪人に毒薬されました。こうして、一歳未満の小魚児は十大悪人の手元で、育ちました。
それから十八年が経ちました。
花無缺はもう立派な青年になりました。かっこよくてけんかも強いです。しかも、彼は邀月宮主を心から尊敬し、邀月宮主の命令なら、直ちに従います。小魚児は逆で、武術にあまり関心はしなく、雑学に熱中していました。
二人の青年は外の世界にとても興味を持っています。そして家を離れて、自分の修行を始めました。
小魚児は両親を探したい、花無缺はもっと強くなりたい。しかし、双子の気持ちが繋がっているのでしょうか、二人は黄山で会いました。お互いに顔さえ知らないが、なんとなく親しみを感じて、友達になりました。
一緒に旅している途中、少女「鉄心蘭」と出会いました。それは明るくてきれいな少女です。鉄心蘭に花無缺は一目ぼれし、恋人同士になりました。
けれども、楽しい日々が短かかったのです。
邀月宮主は「小魚児を殺せ」と花無缺に命じました。
花無缺は尊敬している邀月宮主の命令に従って、自分の「親友」を殺せるのでしょうか?
兄さんが好きな小魚児は命令を受けたお兄さんに対して、どんな行動を取るのでしょうか?
物語はこれからです。
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