中国には55の少数民族がいます。今、少数民族出身の歌手が相次いでデビューしています。韓紅、斯琴格日勒、(王京)雪卓瑪、阿木・・・ユニットでは「阿佳・高原紅」や「彝人製造」などがとても有名です。少数民族出身の歌手は、その民族が持つイメージをうまく表現し、独特の魅力を醸し出しながら活躍しています。
「阿佳・高原紅」は、初のチベット人少女アイドルグループ。メンバーは、蘭乃央宗(ランガ・ヤンゾン)、乃譲卓瑪(ガラン・ドルマ)、沢旺娜姆(ツェワン・ナンモ)の3人。3人とも、美人が多いので有名な四川省の出身です。中国人から見ると、「チベットを代表する芸能人」といえば、この3人が頭に浮かびます。とてもエキゾチックな感じがします。しかも、ただ民族衣装を着て歌う歌手とは違って、おしゃれでかわいいんです。
彼女たちは、家計の厳しい大学生や孤児を支援するボランティア活動に参加したり、寄付をしたりもしているそうです。かわいいだけでなく、優しい心を持ったアイドルです。
これまで「マイヒマラヤ」「阿佳」「誰かが懐かしい」「高原の美しい春」などの曲をリリースしていますが、どれもきれいな曲です。今後、国内外で評判になりそうなユニットです。韓紅や「阿佳・高原紅」の曲を聞いていると、チベットの雰囲気を味わうことができます。特に「阿佳・高原紅」の衣裳は、本当にチベットならではだと思います。
一方で、中国南方のイー族出身の男の子3人組、「彝人製造」もとても人気があります。このほどリリースした新曲「美麗姑娘」は、南方の男の子が恋をしたときの気持ちを歌っています。
「彝人製造」といえば、忘れてはいけないのが阿木です。阿木は「彝人製造」のメンバーとしてデビュー。2003年10月、「彝人製造」を脱退し、昨年11月、ソロデビュー。アルバム『37.2℃男友(37.2℃のボーイフレンド)』をリリースしています。阿木のソプラノボイスは定評があり、「彝人製造」時代も高音パートを担当していました。阿木の声は美しく、ちょっとハスキーな感じもします。
阿木については、9月17日(土)(再放送は9月18日(日))の『エンタメ・快楽学唱中文歌』でも取り上げますので、どうぞお聞きください。
番組について、ご意見やご感想などがございましたら、是非お手紙をください。
宛先→〒100040 中国国際放送局日本語部『エンタメ・WEEKEND』
|