今年デビューした新人歌手・胡畔は、3月にファーストアルバム『胡畔・麦子(麦)』をリリースしました。以前、軍に所属していた胡畔は、チベットや青海省などに駐留した経験もあります。とても優しい声ですが、独特な男っぽさを持ち合わせています。
胡畔本人の話では、このデビューアルバムは、10年の間に経験したことを生かし、多くの作品から選んで作ったものだそうです。彼のフォークソングは、とてもバラードな感じがする曲や、ほのぼのとしたやさしい曲が多いようです。
胡畔は、「以前はピアノを弾きながら歌ったりしていたようですが、現在はギターとハーモニカを使用しています。
アルバムに収められているタイトルソングの「麦」は、生活や夢のために一生懸命努力している人々に送る一曲だそうです。
「守望(見守る)」は、すべての母親に贈る曲です。胡畔は実家を離れ、すでに10年です。今は歌手として多忙な生活を送っているため、1年に1度しか里帰りできないようです。胡畔も夢のために頑張り、自分の母親が幸せに暮らせるようにという思いが強いようです。親孝行の胡畔は「今は家を離れ、母に与えた悲しみが幸せよりずっと多いのが残念だ」と悔しそうに語ってくれました。
実は去年の全国青年歌手コンテストで、胡畔はこの「守望」を歌い、多くの反響が寄せられました。曲が大勢の人の共感をよんだようです。
胡畔は「日本にも興味があるので、いつか日本でライブもしたい」と話してくれました。とても気さくな彼は日本語部のスタジオで、一休さんや、アトムのテーマを引いてくれ、とても和やかに収録が行われました。
アルバムの曲も全て胡畔が作った曲で、今後注目したいシンガーソングライターの一人です。
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