与非門は中国初の女性ボーカルのテクノバンドです。2000年にメジャーデビューし、ボーカルの蒋凡、三少、ギタリストの阿慶の3人組ユニットです。
与非門という名前は難しい電気回路の記号からきています。この名前について、蒋凡は「最初は別に特別な意味とは思っていなかったよ。ただこの名前はかっこいいし、ほかの人も使ってないから、与非門に決めたの。でも、あとで気づいてみるとテクノバンドだから、この名前はぴったりだったなと思った」と無邪気に説明してくれました。
今回リリースした『11(いちいち)』は与非門の3枚目のアルバムです。この名前も独特な感じがします。11は、パソコン用語で、3番目の意味です。前回のアルバム『01』、『10』も、それぞれリリースした1枚目、2枚目のアルバムを意味しています。
3rdアルバムの中に収められている「風雲」は、北方的な感じで、逆に「夢蝶(夢の中の蝶々)」は、南方のイメージで春から初夏にかけてピッタリの感じがします。
ボーカルの蒋凡本人も「"夢蝶"は完全に江南風の曲。それにテクノのリズムと中国の洋琴や琴も取り入れてアレンジしてあるから単なる民族の歌ではないわ。実際に自分で歌ってみて、この曲はただ愛や恋の悩みだけを描くのではなくて、他に流行っている曲とは、ひと味ちがう曲に仕上がっている」と紹介してくれました。
与非門は、去年11月に東京国際映画祭のイベントに参加するため日本を訪れました。メンバーの話では、そのときに歌手として、とても感動するエピソードがあったそうです。それは、日本のファンが与非門のファーストアルバムを持って、サインを求めてきたそうです。メンバーがびっくりして聞くと、そのファンは上海で仕事をしていたときにこのアルバムを購入したそうです。与非門が来日するという情報を聞き、わざわざCDを持って会場まで足を運んでくれました。
与非門の特集は5月14日(土)、15日(日)のエンタメ・ウイークエンドでオンエアします。
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