中国衛生省が公布した『新資源食品管理施策』は12月1日から実施されます。これまで、食品の新商品の上場を許可する際、完製品を審査していましたが、今後は食品の原材料と成分を審査することになります。これによって、中国の食品管理体制は大きく変わるに違いありません。
「新資源」食品とは、新しい資源や原材料によって作られる食品ですが、新しい資源や原材料とはどんなものか、また、人間に対してどんな影響があるのか、について、疑問を持つ人は大勢います。
まず、「新資源」食品は四種類に分けられます。一つは、これまで中国で食べる習慣がない動物や植物、そして微生物のことです。たとえば、さそりやアロエ、海藻類などが含まれます。第二は、これまで中国で食べる習慣のない動植物や微生物から分離された食品原材料で、具体的には動植物から分離、抽出した成分、たとえばアミノ酸などが含まれます。第三は、食品加工の過程に使われる微生物が新品種であること、たとえば、乳製品の加工に使われるビフィズス菌などです。第四は、新しい生産のプロセスによって、元の成分、或いは構造に変化が起きた食品の原材料です。たとえば、遺伝子組み換え食品などです。
今回、衛生省に認可されたのは340の「新資源」食品と食品の新しい資源として使われる9種類の物質があります。皆さんがご存知のキーウイ、牛蒡、シイタケなどの通常食品のほかに、冬虫夏草など漢方薬の材料やスピルリナなど保健機能を持つものも含まれています。
ところで、「新資源」食品は、人間に与える影響について、明らかになっていないものもあります。そこで、業界の専門家は、このような食品に対する安全評価を厳しくして、根源から食品の安全性を確認することを関係政府機関に求めています。
(編集:東)
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