毎年の9月10日は中国教師デーです。中国では新学年は9月からです。この日、各地では、大學新入生の登校の日でもあります。今年の新学年の始まりに当たって、清華大學土木水利学院の教授であり、中国科学院、中国工程学院の院士の張光闘氏は新入生のため、「勉強に努力し、成長して、祖国の土木水利事業のため寄与するよう」と言う題字を書きました。
中国土木水利工程分野の著名な専門家として、張光闘氏は中国の黄河や長江の水利工程の計画と設計の面で多くの仕事をしました。科学研究を行うと同時に、大学で教鞭を取り、1950年代の初め、大學に水利工程構造カリキュラムを設け、1冊目の中国語教材を編纂し、国内で始めての水利工程構造の研究生を養成しました。現在、95歳高齢になりましたが、虫眼鏡を持ちながら、百万字に上る『水工建築物』という本を新たに編纂しました。これで、中国水利工程教育に対する新しい寄与をしました。張光闘氏は、「教師は永遠に学術の前線に立つべきだ」として、次のように述べています。
「いつも1冊の教科書を教えるのは教師ではない。教師は科学技術の発展に伴って進歩すべきだ」
張光闘氏は授業の時、理論の厳密さや概念の正確さを注意する一方、理論の応用、実際の経験を非常に重視しています。教育に従事して40年間、その教え子は5000人を超え、多くの人は水利や水力発電の専門家となりました。
次に、東北の吉林省で40年間教育に勤め、吉林省の約200ヵ所余りの小中学校を尋ね、42ヵ所の農村教師の訓練基地を設けた李元昌教師のことです。李元昌教師は、地元農村の教育発展を推進させるため、大きく貢献しました。
1985年から、李元昌さんは吉林省楡樹市の中学校で国語を教えました。そのときから、李さんは農村教育に適合する国語教育改革を試みました。李さんは、余暇を社会実践に投入し、教室から出て、その目で社会を見、独立して問題を考えて、個性のある作文を書くことを生徒たちに勧めました。この方法はよい成果を上げました。閻兆東さんは李さんの教え子です。
「李先生は知識を教えてくれただけではなく、一つの能力を与えてくれた。知識を獲得し、勉強する方法を教えてくれた。これは私の一生にとって尽くせない能力だ」と述べました。
授業のほか、李さんは吉林省の農村教育の調査研究の任務を担いました。6年間に、全省の農村部にある80%の中学校を回り、農村で基地学校を設ける構想を提出し、多くの学校の先生が一緒に集り、授業を準備し、学術を研究することを提案しました。李さんは、「農村に勤めている多くの教師は農村教育をより良く発展させる共通の目標がある」として、次のように述べました。
「農村に勤める教師の中に、一種の精神的な力が凝縮されている。つまり、農村教育をより良く進め、民族発展のための基盤を築いていくという精神だ」
現在、中国には1200万人の教師がいます。先進諸国と比べれば、中国の教師の人数と素質はまだ大きな差があります。政府は一連の措置を講じて、教育者の養成に努力しています。
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