社会経済の発展や飲食構造の変化に伴い、中国では子供の日常の飲食のほか、間食の習慣が強くなってきました。間食に対する認識をはっきりとさせるため、中国衛生部門は専門家を組織して、中国児童間食消費指針を策定し、合理的で、科学的に間食をとることを指導しています。
間食というのは、食事時間以外に食べる各種の少量の食品と飲み物で、子供の飲食に避けられない問題です。ここ十年近く、中国では、子供の間食の消費量は上昇し、特に2000年から2004年までの間、急速に増えました。2007年中国疾病予防抑制センター栄養食品安全局の調査によりますと、3つから17歳までの子供と青少年のうち、60%は毎日間食を取っています。
これまで、多くの人々は間食が良くないと思っていますが、専門家はこれが誤っていると見ています。中国疾病防止抑制センター栄養食品安全局の于冬梅博士はこれについて、「科学的に言えば、間食はよくない面とよい面もあります。食欲を影響し、栄養不良や体重の増加をもたらす可能性がある一方、一時的にエネルギーを補給し、飢餓感をなくすことが出来ます」と語りました。
専門家の話では、間食は食事と食事の間の補充になり、成長が速く、体力の消耗が多い子供にある程度のエネルギーと栄養素を提供することが出来ます。統計によりますと、中国では、13歳から17歳までの青少年の飲食における7.7%のエネルギー、18.2%の食繊維、17.9%のビタミンC、9.9%のカルシウム、9.7%のビタミンE は間食によって、提供することが出来ます。
青少年たちに、科学的かつ、合理的に間食を摂取させるため、専門家は具体的な調査研究を行うと同時に、アメリカや香港などの間食の消費状況を参考にして、中国児童間食消費指針を制定しました。
この指針は、三つから五つまで、六つから12歳まで、13歳から17歳までの3つの段階に分けて、科学的で、分かり易い指導する意見を出しました。それには、一般的な意見があれば、年齢別に注意項目もあります。例えば、乳類製品や野菜、果物など新鮮で、消化し易いもの物を選択し、油揚げや甘すぎるものなどの摂取を制限することを提出しています。
これについて、中国疾病予防抑制センター栄養食品安全所の翟(テキ)鳳英さんは「3つから5つまでの子供の模倣能力は非常強く、両親や幼稚園の先生らの真似をよくします。大人の飲食習慣は子供をよく影響しています。例えば、親はニンジンがまずいと言えば、それを食べる子供の食欲もなくなるでしょう。まず、大人は食べ物についての知識を多く身に着けて、子供の間食に健康的なものを食べさせるべきだ」と述べました。
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