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中国の津波警戒予報システム
   2007-09-26 09:58:14    cri

 昨年末に発生したインド洋大津波は、海に隣接する国々に大きな警告となりました。津波に関する予報や警戒が即時に出されなかったため、17万人近い尊い命が奪われる結果となったのは記憶に新しいところです。過去に中国も津波の被害を受けたことがあります。今回の災害の発生で益々多くの人々が、正確な津波警戒予報システムの完備や必要性を強く望むようになりました。このような状況の中で、中国の津波警戒予報システムも徐々に完備されつつあります。

 去年発生したインド洋大津波のように、地震が原因で起こる津波が全体の9割以上を占め、発生率も高く、強い破壊性をもつのが特徴です。中国科学院・地球物理学専門の陳禺氏の紹介によれば、津波は必ず深さ1000メートルから2000メートル級の深海で発生するということです。陳氏は、水深が浅い場合、海底でどのような変化が起きても津波は発生しないと話しています。また、海底でマグニチュード7か、あるいはそれ以上の規模の大地震が発生した場合の津波では、地殻が移動することによって、水が海底から上に押し上げられ上下運動しますが、津波が到達する間、海面には目に見えるハッキリとした変化もなく、海に出ている船もその波動を感じにくいようです。しかし、津波が海岸に近づくにつれ、水深も浅くなるため先に到達した津波の速度が遅くなり,あとから来る波が次々に覆いかぶさり、津波が大きくなります。そのため、波の高さが数十メートルにもなり、人間に大きな被害を与えます。

 この津波発生の特徴に対し、正確な予報や警戒を出すためには、速やかに海底で発生した地震や海面の高さの変化を観測し分析したデータから、津波の発生率、対象地、到達時間、影響の範囲や強さなどを割り出し、即時に対象地域に警報を出すことが重要です。この基準に基づいて、中国は1970年代から津波予測を強化し、独自の津波警戒予報システムを構築してきました。国家海洋環境予報センターは、このシステムを管理する担当部門です。センターの于福江研究員は「中国の津波警戒予報システムは、観測システムと警報システムがあり、もし太平洋上で津波が発生した場合、1分以内に中国へ津波が到達する時間を割り出せる」と紹介しています。

 現在までに中国では沿海地域に津波観測センターを7ヵ所設置しました。観測データは衛星を使い北京の観測センターに送られます。観測システムは国家地震局のデータや、世界で最も有名な津波警戒予報機構である太平洋津波警戒予報センターにもつながっていて、より詳しい地震や津波に関するデータも入手できるようになっています。津波警戒予報システムは、災害を最小限にとどめるための手段です。中国は津波の警戒予報能力を持っているにもかかわらず、現在まだ設備が充分完備された状態ではありません。また、すべての観測対象地に機械があるわけではないため、今後観測センター間の通信能力を高め、効率をあげることが必要となってきます。

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