今年98歳の杜さんは中国東部の山東省青島市にある民間のマンションに、息子一家と一緒に住んでいます。定年退職まで燃料工場に勤めていましたが、今は、毎月支給される退職金で落ち着いた老後生活を送っています。
新中国が成立する前は、毎日の食べ物に困っていた杜さんは、その後、就職してから、少しくらしの保障があるようになりました。1975年に定年退職した時、月々の退職金は70、80元ぐらいでした。中国は1970年代まで配給制だったので、布や肉、タマゴなどの食品は全部決められた量が配給されていました。その時の給料も定額でした。全国の労働者の平均の給料は38元しかありませんでした。それが、鄧小平氏が提唱した改革開放政策がスタートしてから変わり始めました。1978年から、この政策の実施は、中国の人々の生活に大きな変化をもたらしました。杜さんが定年退職してから、退職金が何回も増やされて、去年は、1700元ぐらいになりました。
新中国が成立して、今まで、全国的な賃金向上は四回ありました。給料の内容区分もより細かくなっています。給料は、基本給、職務手当て、勤務年数手当て、奨励金などからなっています。さらに、退職金も増やされました。おかげで、杜さんは今、悠々自適な老後を過しています。ところで、杜さんには今、唯一心配していることがあります。それは上海で一人暮らしをしている孫娘、欣さんのことです。
2003年、欣さんは大学卒業後、上海のある国有企業に入社して、国際貿易関係の仕事をしています。就職したばかりの時、給料は3000元ぐらいで、家を借りていましたが、2006年年末に、欣さんは60平方メートルぐらいのマンションを買いました。
欣さんは自分で家を買おうと思ったのは、給料区分の一つ、住宅積立金に自信づけられたのです。「給料の一部である住宅積立金はここ二年でだいぶアップされた。私たちにとって、とてもいい福利厚生になる。今、毎月の積立金は1000元以上あるので、ローンを返す負担がずいぶん軽くなった」と欣さんは言っています。
(編集:東)
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