10月の連休中に放送するこの番組のオープニングでは、中国英才ネットが行った有給休暇に関するアンケート調査を簡単にご紹介しました。なぜ、連休中に有給休暇?というと、中国の会社員にとって、法律に決められた祝祭日のほかに、有給休暇もありますが、休暇の日数は、勤め先や勤続年数によって異なるからです。一部の会社では有給休暇さえありませんでした。ところで、新しい『労働契約法』には、勤務時間や有給休暇の規定がを新しく盛り込まれ、今後は、有給休暇も会社の福祉として定着することが期待できます。
先月の9月25日は、中秋節でした。中国では、この日に、月餅を食べる習慣があります。そこで、月餅を「今週のキーワード」にしました。
中国では、春に太陽を祭り、秋に月を祭る週間がありました。この月餅はそもそも月を祭る供え物でしたが、だんだん、その祭る雰囲気が薄くなって、お月見をしながらを月餅を食べることが一家団欒の象徴となったのです。中国の月餅は地域によって、北京式、広東式、蘇(江南地方)式、台湾式、雲南式、香港式、潮州式などがあります。その味は甘いものや、しょっぱいもの、辛いものまであります。そして、具の種類はさらに多いです。餡子や黒ゴマ、ハム、栗、塩漬けタマゴ、ココナッツ、蓮の実、最近では、ドライフルーツの具もあります。このごろでは、成人病で甘いものが食べられない人のために、無糖の月餅も開発されました。また、皮も小麦粉だけではなくて、雑穀も使うようになりました。月餅は家族全員で分けて食べるもので、それこそ、一家団欒の意味があります。
月餅に関する伝説もたくさんあります。そのうち、最も有名なのは、元の末期、農民一揆のリーダーが中秋節に月餅を送りあう習慣を利用して、月餅の中に、一揆の時間や場所を書いた小さな紙を入れました。これによって、最終的に元が滅んだという話です。
中秋節に欠かせない習慣は、月餅を贈りあうことです。そこで、パッケージが年々、豪華になる傾向があります。一部の環境保護に熱心な人は、資源の無駄遣いだとして、これに反対しています。
最後に、「中国ライフ 見る 聞く 歩く」のコーナーでは、欣さん一家、おじいさんやお父さん、そして、孫の収入事情についてご紹介しました。詳しい内容は来週火曜日にアップする「人生十色」をご参照ください。(作成:東)
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