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北京の繁華街ー隆福寺大街
   2007-06-29 16:08:42    cri

 王府井北側にある「隆福寺大街(隆福寺通り)」は、昔から「商いの街」として有名な街で、名前に「寺」という字がつきますが、現在ここにはお寺はありません。昔は確かにお寺があり、元の時代には東崇国寺と呼ばれ、明の時代に東崇国寺後に隆福寺が建てられたそうです。当時、この界隈は毎年「廟会」と呼ばれる縁日も開かれ、お寺の門前町として多くの店があり、とても栄えていたそうです。古い北京の歴史書にも「逢三之土地廟 四五之白塔寺 七八之護国寺 九十之隆福寺 謂之四大廟市」と書かれています。20世紀のはじめにお寺は火事で焼けてしまい、地名にお寺の名前だけが残りました。1970年代の文化大革命当時、毎年縁日が開かれていた場所に、人民市場と呼ばれる庶民市場や国営のデパートなどができたことから、通りの名前も一時は「人民市場通り」となりましたが、その後もとの名前である「隆福寺大街」に戻ったそうです。

 通りは奥へ進めば進むほど、道幅が広くなり、中央は広場のようになっています。通りを歩き始めると、洋服を露天で売る店が軒をつらねています。2003年から隆福寺デパートが再開したそうです。昔は、隆福寺の軽食と言えばとても有名でしたが、今はごく少数の店しか残っていないということです。

 さらに歩くと、目の前に広場が広がっています。その隣には新しくできた映画館がありますが、その映画館の後ろにも、もうひとつ映画館がありました。ここはとてもレトロな建物で、老舗の映画館といった感じです。歴史ある建物にひかれるように中へ入っていくと、まるで大きな工場のような建物の壁には「毛澤東思想」という文字が、かすかに見え、この路地裏だけが時間が止まったようです。

 この映画館は1955年5月にオープンし、93年にあった商店街の火災を境に、この街の景気も悪くなり、映画館にもかなりの影響が出たそうです。90年代は、この映画館の興行収入も北京市で3本の指に入っていましたが、いまは不景気で儲かりませんし、隣に最新の設備で内装も豪華だという新しい映画館がでるので、こちらの営業にも影響を与えるだろうということです。

 隆福寺通りを通り抜けると、最初が洋服屋、真ん中の広場を挟んで、最後は食べ物の店というように、通りの場所によってお店のタイプが違います。地元の人の話では、3年前のSARSを境に、大小いくつもあった軽食の店が次々に姿を消したそうです。その後、徐々に客足も途絶え、街に活気がなくなったことから、地元関係者は現在街の再開発を進めています。新しくできた建物はお寺を意識したようなデザインも取り入れられています。(編集:コオリ・ミン)

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