中国文物報社と中国考古学会の共催による「2006年度中国十大考古学新発見」が4月8日、北京で発表された。今回「中国十大考古学新発見」に選ばれたのは、それぞれ雲南省の富源大河の旧石器時代洞窟遺跡、広東省の深セン市咸頭嶺の新石器時代遺跡、河南省の霊宝西坡の新石器時代の墓地、広東省の高明古椰貝丘遺跡、山西省の柳林高紅の商の遺跡、福建省の浦城管九村の土墩墓、甘粛省の張家川の戦国期の墓地、甘粛省礼県の大堡子山遺跡、安徽省の六安王の墓地、上海市志丹苑の元の遺跡である…
雲南省の富源大河の旧石器時代洞窟遺跡
時代:旧石器時代
この遺跡は雲南東部の富源県大河郷茨托村、海抜1743mの癩石山上に位置しており、全長約35mに及ぶ洞窟である。2006年の発掘では、国際的に用いられている旧石器考古物の発掘方法を採用し、合わせて石製器1400点余り、動物の化石150点余り、人歯の化石1点を獲得した。この遺跡で発見されたものはとても豊富である…
広東省の深セン市咸頭嶺の新石器時代遺跡
時代:新石器時代
これは典型的な砂丘遺跡である。出土した遺物には新石器時代と殷代(紀元前17世紀から前11世紀まで)の物があり、その中でも新石器時代の遺物が最も重要である。これは、目下のところ唯一の全面的に珠江デルタ地域の新石器時代中期の考古学的文化の様子を反映している典型的な遺跡である…
河南省の霊宝西坡の新石器時代の墓
時代:新石器時代
河南省の霊宝は仰韶文化中期の中心的な場所であり、目下すでに発見された当該時代の大型遺跡の多くは霊宝に集中している。仰韶文化中期の社会・経済をより深く理解するために、2000年から2006年までに、考古隊はこの遺跡に対し、6回にわたる科学的発掘とシステム的なボーリング調査を行っており、発掘面積は約5000へーホーメートルに及び、重要な発見が相次いでいる…
広東省高明市の古椰貝塚遺跡
時代:新石器時代後期
この遺跡は広東の高明市西北部に位置しており、西江から西へ1800メートル離れ、現存面積は約4万へーホーメートルで、新石器時代後期の珠江三角洲地域において、目下知られている限りでは保存状態が最も良く、情報量も豊富な、代表的な貝塚遺跡である…
山西省の柳林高紅の殷代の遺跡
時代:殷代(紀元前17世紀ー前11世紀)
この遺跡は高紅村の南にある山の脊梁に位置している。この山は柳林を東西に貫く三川河により三方面をぐるりと取り巻かれている。河岸から遠くないところには、戦国期・漢代の陶器の破片と灰坑類の遺跡があり、高所の緩い坂の部分から採集された陶器片は殷の晩期に属するものである…
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