過去7回中国を訪れ、多くの有名な山河を訪れている大林さんは、青蔵鉄道とチベットに対する印象について、「青蔵鉄道のおかげで退職後13年経つこの私も、宗教的魅力にあふれる世界遺産、ポタラ宮を訪れることができる」「列車内の酸素供給システムによって、標高差による高山病にもかからずに済んだ」と述べました。大林さんはまた、チベット高原の自然にもっと多く間近に触れるために、鉄道沿いの展望台を増設して欲しい(現在6カ所)とも述べたが、中国の環境保護関係者によれば、展望台の過度な増設はデリケートで貴重な草原の植物にとって良くないということだった。どのように貴重な高山植物を保護しつつ、旅行客の要求に応えていくかは、これからの重要な環境保護の課題になるという。
青蔵鉄道は開通以来、前川さん、種村さんのような、高原の美しい風景を味わうため遠路はるばる訪れる日本人旅行客を引きつけています。
多くの資金、情報、物資がチベットに流れ込み、日本人のような旅行者が押しかけるにつれ、チベットの経済構造は向上し、文化が発展し始めました。チベットは今まさに歴史的な発展のチャンスを迎えているというのが、多くの専門家の意見です。
窓の外にはチベット北部の草原とのんびりとしたヤク、羊の群れ。前方遠くにある念青唐古拉(ニェンチェンタングラ)山脈の雪景色を眺めつつ、大林さんは言います。「ラサはすぐに国際都市になりますよ」
「人民網日本語版」より
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