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老いは誰にでもやってくるもの。そして誰もが幸せに老いることを願っています。
日本語の「お年寄り」は中国語では、「老人」と書きます。日本語にも「老人」という言葉はありますが、そのニュアンスは大分異なります。
日本では法律上、「65歳以上」が高齢者とされていますが、ある意識調査で『何歳以上が高齢者と思うか』という問いに対して、「70歳以上」と回答した人が7割に上ったということです。つまり日本ではほとんどの人が70歳を越えるまでは、自らを「老人」とは思っていないということになります。一方、中国では、60歳を過ぎれば自らを「老人」と認識する人が多いようですし、実際、60歳以上が高齢者の定義となっています。日本での高齢者の基準は、意識の上でも中国よりやや上なのかもしれません。
13億の人口を抱える中国は、世界で「老人」が最も多い国でもあります。現在、中国には60歳以上の「老齢人口」が1億4400万で、全人口の11パーセント。そしてアジア全体の「老人」の約半数を占めています。そして2020年までには、さらに1億人増えるとも予測されています。
中国で養老がどのように行なわれているか、今週の番組はこれについて、お伝えします。
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