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中国では以前、人々は住宅を職場を通して、分配を受けていました。しかし、この住宅分配制度は1999年を境に廃止に向かうようになりました。そこで、私達は日本と同じように、一般の不動産市場を通して、住居を買い求めるようになったのです。人口が集中している北京や上海などの都市部で買い求められる一戸建て住宅はほとんどありません。あるのは郊外にある別荘くらいです。ですから、都心に住みたければ、分譲マンションを買い求めることになります。
住宅の分配制度の廃止と共に変わったのは住宅団地の管理の仕方です。これまで、住居は職場の所有物でしたから、管理はもちろん、職場が担っていました。しかし分譲マンションとなれば、住民は、やはり管理費を払って、専門の会社に団地の管理をしてもらうようになります。いまでは団地で管理に当たる専門の係員だけではなくて、住んでいる住民自身も、自らの地域を、住みよいものにしようとする意欲が強まっているといえます。
今週の番組は、北京と済南の住宅団地の整備についてお伝えします。
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