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人は年齢によって、異なる生理的特徴があります。中年から老年にかけて、新陳代謝の機能は青年の頃と比べて弱まり、少しずつ老化して、行動も緩慢になります。慢性病にかかっている人は、この傾向がさらに目立ちます。老いても体を鍛えることは、やはり必要ですが、その鍛え方には、注意しなければならないことが3つあります。
第一 「競技的な運動」は避けるべき
年配の方の心筋収縮の力は次第に弱まり、血管壁の弾性も弱くなります。また血管が狭くなり、血流を邪魔する力も大きくなります。心臓に負担が大きくかかっているため、スピードの速い運動をすると、心臓にさらにストレスがかかります。同時に、呼吸系統の機能も弱まり、肺活量も減少しているため、心臓と頭部の酸素供給が不足し、酸素不足により、卒倒を起こしやすくなります。
また運動器官の筋肉が萎縮し始め、靭帯の弾性が弱くなり、また骨が弱くなるため、関節の活動範囲が狭まります。そのため、競技的な運動、すなわち急激かつ速度の速い運動をすると、体全体に大きな負担をかけることになり、体を鍛えるどころか、別の病気を誘発しかねないというわけです。
第二、 息を止める運動は避けるべき
年配の方は呼吸筋の力が弱く、肺の繊維結締組織が多くなり、肺胞の弾性が小さくなるため、体を鍛える時息を止めると呼吸筋を損傷することがあります。また肺胞破裂を招きやすいため、肺気管支の喀血を引き起こしやすいです。したがって、頭を下げること、息を止めること、腰をかがめることなどを避けたほうがいいようです。特に水泳などの場合、「潜水」など息を止める運動は行なわないほうがいいです。
第三、 人と競争するのを避けるべき
人と競争する過程で、神経中枢が興奮状態となるため、血圧と心拍数の激増を招きます。これにより、体に大きなダメージを与えかねないことから、「負けず嫌い」になるのもほどほどに・・というわけです。
(訳:玉 字数:722)
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