東城区(とうじょうく)は北京の市中心の東北部に位置し、面積25.38平方キロ、戸籍人口62.5万人。北と東のほうでは、朝陽区、南は崇文区、西は西城区と接し、北京の心臓ともいわれています。ここからは、政治、経済、文化、教育、ハイテクなど多種多様な情報が発信されています。 また、環渤海経済圏の発展に伴い、東城区は、将来性のある経済開発地区として多くの投資者から目を向けられています。ここ数年、東城区は、日本、韓国、オーストラリアなどの国や地域にある都市と続々と友好協力関係を結んできました。
東城区は第三次産業をメイン産業としており、特に商業施設が占める割合は北京市で上位にランクされています。その中、王府井繁華街一帯は最も注目される場所で、今後も拡張工事が予定されていて、さらにレベルアップしていくそうです。
東城区は歴史のある場所としても広く知られています。区内には、中国の象徴ともいうべき天安門や故宮、昔の教育機関にあたる国子監、孔子廟などの大切な遺跡や文化財があり、毛沢東や有名な作家・茅盾と老舍らの故居も残っています。明清時代の皇宮の遺跡が区内にあるため、皇宮文化を中心とした古きよき雰囲気は、東城区の特徴にもなりました。区内には国家クラスの文化財保護機関16ヵ所、市クラスの文化財保護機関60ヵ所、区クラスの文化財保護機関57ヵ所あり、北京で文化財や遺跡が最も多い行政区域となります。(編集:コオリ・ミン)
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