2003年、大学を卒業したばかりの関琦さんは、第56回ミスユニバース・コンテストに出場し、すばらしいアピールぶりで見事第3位を獲得しました。彼女の成功によって、中国人の容貌がミスユニバースの最高ランクに近づいたことがわかります。
中学生のころは、バレーボールに親しんでいました。生まれつきオシャレ好きだった彼女は、やがて北京服装学院でファッションデザインを学ぶことに。身長が高く、容姿に恵まれ、性格も良かった彼女は、勉強の合間にファッションモデルのアルバイトをして、仕事や勉強に勤しんでいました。モデルの仕事は大変で、一度のステージで二日は眠れなくなりました。ステージが終わると疲れがたまって、舞台裏の机の上で寝てしまうのだという……。
「アルバイトの最大の収穫は、生活が本当の知識を与えてくれたこと。平常心で他人とつきあえるようになりました」
関キさんの努力によって、多くのモデル・マネージメント会社が彼女に好感を抱いたようです。卒業を控えていたころ、ある会社が彼女をミスユニバースの選考会に推してくれました。そして、ついに第3位という好成績を勝ち取ったのです。
そんな彼女だが、依然明るく、穏やかである。社会慈善活動にも参加していて、中国江蘇省の貧しい地区にいる児童4人が、学校で学べるように支援しています。
「一番の願いは、努力によって私の名前をつけた基金会を創設すること。貧困児童を支援して、彼らがほかの多くの子どもたちと同じように、普通に勉強したり、生活したりできるようにしてあげたい」。しっかりと前を見据えて、彼女は語りました。
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