中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
私は毛主席の警備員だった
   2006-04-19 16:20:07    cri

 王松さん、59歳。まもなく定年を迎える北京の男性です。でも外見は若々しくて、お話も上手。顔は赤みがあり健康的で、どう見ても50代前半に見えます。

 「ははは、本当にもうすぐ60歳ですよ。」

 王さんは明るく笑いながら、自己紹介が始めました。「健康」が自慢の一つです。

 王さんは山東省出身。家は普通の農家で、母親は地元でも美人で有名だったそうです。王さんは18歳のとき、中国解放軍に入隊し、初めて北京にやってきました。

 最初は通常任務だとばかり思っていましたが、なんと最初の配属先が「中南海」の警備。「中南海」とは中国の最高指導者が住む場所の地名で、さまざまな政治の舞台となるところです。王さんが配属されたとき、ここには毛沢東主席と周恩来総理、そして大臣たちが住んでいました。

 「中南海の警備員になれる・・」王さんは天にも昇る思いだったそうです。まさか憧れの毛主席と会えるなんて・・。

 王さんは中南海で5年間、警備の仕事に携わりました。毎日の訓練は大変厳しく、雨の日も、風の日も警備の仕事をやりました。「つらいときがあったけど、苦しいとは思わなかったです。なぜなら最も敬愛する毛主席の役が立てることは自分の幸せだから。」王さんはそう語ります。

 国慶節(新中国の建国記念日)には天安門に指導者たちが揃います。40年前、この国慶節の警備に当たった王さんも大変緊張したそうです。周囲の高台から、銃を構えて警備を行っていたとき、王さんは職責の重さを痛く感じるとともに、この仕事ができることをとても誇りに思ったそうです。

 5年後、23歳の時、王さんは退役しました。軍隊での仕事ぶりが認められて、北京郵便局の警備課に入ることができました。その後、努力を重ねて、27歳の時、支局の局長となり、役人としての生活が始まりました。

 支局長の仕事が忙しくて、結婚することは考えなかったのですが、33歳になり、"総局"に入ったときに、ようやく当時お付き合いしていた女性と結婚しました。

 「もう、彼女とは家柄が違ってねえ。おとうさんも厳しかったですよ。挨拶に行ったとき、俺の娘がもらえると思うな!!と叱らられたんだ。」

 そして王さんは続けます。

 「5年間もかかって、自分の仕事の力を見せてあげた。ついに(彼女を)ゲット!!わははは。。」

 彼女のために5年間も頑張りました。王さんは今も奥さんを心から愛しています。

    

 朝、北京市西部の玉渊潭公園にいくと中国拳法の稽古をする王さんに会えます。毎朝6時ごろから、休むことなく稽古を続けているそうです。最初の頃は一人でやっていましたが、だんだん仲間が増え、今までは30人あまりの集団になりました。

 今のご自分についてどう思いますか?

 「そうですね。もう満足満足!家内もいい人だし、娘も親孝行よくやってくれました。うん・・・私は幸せだ!」

 定年後の予定は?

 「家内と旅行に行きたいね。できれば、二人でハワイに行きたい。そして、局内の太極拳クラブに参加する。老年太極拳大会に参加したいな」

 桜の花が美しく咲き誇る春の日差しの中、王さんは楽しそうにインタビューに答えてくれました。

 実はまだまだ王さんの話は終わりません。来週は王さんが農村から初めて北京にやってきたときの思い出、そして軍隊生活を送っていたときのエピソードなどをお届けします。

今週、この人
v 教材出版デザイナー、蔡穎さん 2006-04-12 12:51:47
v OL・劉頴さんの一日 2006-04-06 14:22:00
v 劉蕾(リュウ・レイ) 2006-04-03 15:14:57
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |