オウンク族は内蒙古自治区に生活しており、人口は2万6300人ぐらいです。蒙古草原で遊牧しているオウンク族にとって、歌は空気のような欠かすことの出来ないものです。
「オウンク」というのは「大きな山林の中に住む人々」の意味です。歴史上、異郷に住んでいたオウンク族の人々はかつてそれぞれ「索倫」、「ツングース」、「ヤクート」などと呼ばれ、1957年、自民族の願いに基づき、統一した民族の名称はオウンクとなりました。
オウンク族は自民族の文化を大切にしており、民謡はその宝物の一つです。
「オウンク族の祖先はもともとバイカル湖以東、黒龍江上流の山林の中で暮らし、漁業・狩猟に従事していました。新中国が成立後、オウンク族の新しい住宅区が建てられ、定住して放牧を行うようになり、水草を追って暮らす状態を徹底的に変えました。でも、オウンク族の民謡には「狩猟」や「動物」と関係のあるものは特に多いのです。」
オウンク族の人々は朗らかな性格を持っています。遊牧生活中、お酒は彼らにとって、温かさをもたらし、友達をもてなす最高のものです。大事なお客さんが訪れる際、オウンク族の人々は必ず「お酒の歌」を歌って、お客さんにお酒を勧めます。
新中国の成立前、オウンク族はオルグナ左旗に住んでいました。その時、オウンク族はまだ原始社会末期の父系家族社会の段階にあり、原生林の中で生活し、お粗末なテント「撮羅子」の中に住み、定住してはいなかったのです。いきなり原始社会から社会主義に入った民族です。共同で狩猟を行い、物を平均に割り当てられる原始社会の生活から定住生活を営むようになりました。
オウンク族は自民族の言葉がありますけど、文字はないのです。蒙古文字や漢字を使っています。しかも、オウンク族の人々の多くはシャーマニズムを信じており、牧畜民は同時にラマ教を信じています。
中国は広いから、オウンク族のような面白い少数民族がいっぱいいますね。
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