河南省ではラーメンも名物です。ここのいちばん有名なラーメン屋は楊記ラーメン屋という店です。この店のラーメンは柔らかく、こしもあります。厨房で、ある料理人はめん台で練り粉を力強く練ったりした後、両手で一個一個切られた練り粉を何回も引き伸ばし、直径1ミリぐらいの糸のような細面を作りました。その味は一体どうでしょうか、お客さんの食後の感想を聞きましょう。張麗さんというお客さんは、「私は時々家族や友達と一緒にここでラーメンを食べる。実際、ここから結構離れたところに住んでいて、わざわざここに集まるのはここのラーメンを食べたかったからだ。ここのラーメンはこしがあり、美味しいと思う」と話してくれました。
河南省の人が大好きな麺類は季節の移り変わりによって変わります。湯気の立ち上るカイ面とラーメンは冬の寒い日に食べるもので、熱い夏の日になると、人々は冷麺が好きです。河南省冷麺の作り方は茹で上がりの面を冷やした水に入れてからどんぶりに入れ、その上に大蒜の汁、スライスした胡瓜やもやしなどの野菜を載せて完成です。この冷麺を口に入れると、すぐ爽やかさを感じられます。また、にんにくの芽とささげの旬になると、河南省では、にんにくの芽とささげに肉を入れて煮込んで、タレを作ります。このタレを麺類にかけると、タレ面となります。農村部では、人々は小麦粉に緑豆の粉を入れて、これで作った麺類が更に爽やかな香りがします。この面を煮る際、普段そのスープに山芋の葉っぱや胡麻の葉っぱを入れると、面の香りが一層増えます。
河南省の人々が麺類が好きだという背景には、ここは国内で有名な小麦粉の生産地だということです。河南省は農業が発達しており、また中国中部の平原に位置し、温帯気候に属して小麦を大量に栽培しています。そのため、麺類がここの人々の主食となり、少なくとも一日に一食食べます。そこで主婦たちも工夫していろいろな面を作りました。また、月日が経つにつれて、各種の麺類の食べ方も後世に伝わってきました。
麺類を食べるという風習から、河南省の人は勤勉で、節約、素朴で素直な性格の特徴が見られます。もし、皆さんが河南省に出張し、あるいは観光旅行にいらした際、ここのいろいろな麺類を是非味わってください。一旦食べたら、きっと一生忘れられませんよ。
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