中国では、例えば、公共の場で大声を出してしゃべるとか、バスを待つ時に列を作らないなど、日常生活の中では、守られることが多くなりましたが、実はエチケットはまだ進んだ国国よりところがあります。
中国の国際化の進みにつれて人々はこれらのことごとに次第に気が付き、社会で礼儀正しい作法が訴えられています。なにしろ、2008年の北京五輪を控えていますからね。
いまは交通ラッシュのバス停に来ています。北京のメインストリート、西長安街にあるバス停で、多くの乗客が列を作って待っています。318番バスに乗る劉さんはよくここでバスを乗り降りします。劉さんの話では、一年前は違った風景だったということです。
「当時はとても混雑していました。バスが止まりますと、みんながドアの周りに押し寄せてきます。ドアが開くと、若者がどんどん乗ってしまいますが、年配の方々や子供たちはよく乗れないことがあります。いまは列に並ぶから、前より秩序が大分良くなりました。」
北京の公共交通はここ数年早いスピードで発展していますが、一千万人という大きな都市にとって、輸送力は依然として不足しています。出勤退勤の交通ラッシュの時間帯になりますと、乗客がバス停にたくさん集まってきます。
早く乗ろうとして、秩序を守らなく、押したりこづいたりして争ってバスに乗ることがあります。しかし、近年、列を並べてバスに乗るのが増えていて、しかも、行列した方が、争って乗るよりも時間が節約できることに多くの人々が気が付いています。
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