金さんと同じような考え方をもつ人々が大勢いるためか、杭州で近年、タクシーの運転手のサービスレべルは次第に向上しています。道路で横断歩道を行く人々を先に行かせるとか、警笛をやたらに鳴らさないとか、駐車できないところに車を止めてお客さんを乗降させるようなことをしないとか、お客さんに礼儀正しい言葉を使うとか、これまであまり注意しなかったことに、ますます多くの運転手さんは気をつけています。
都市部だけでなく、農村部でも次第に豊かになるにつれて、人々は、礼儀正しい暮らしをできないかと、日常の良くない習慣をどうにかしようとしています。
南の広州市番禺県砂湾鎮の小さな村を訪れました。村人の庭に花が咲いています。道路の両側や村の花園の中には、ガジュマル、キワタノ木、椰子の木など熱帯の植物が植えられ、きれいに片付けられています。
村の年配の方々や子供たちは、木陰で気軽におしゃべりし、遊んでいるのが見えます。村人の周さんに話を聞いたら、「昔、人々は衛生面に余り気をつけていませんでした。豚や鶏、アヒルは放し飼いをして、ゴミはそれぞれ勝手に捨てるのですから、村の環境があまりよくありませんでした。しかし、いまでは、家禽や家畜は囲って飼育していて、ゴミも決まった場所にみんなが出して、係りの人が運んでいくから、村はこれまでよりずっときれいになりました。」
「人々は徐々に豊かになりましたから、もっと快適な暮らしができないかと、良い環境を望んでいます。ですから、いまでは環境を監督する政府の者が来なくても、人々が進んで村の掃除をしてしまいます。」
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