人々が良好な環境と秩序を自覚的に築くと同時に、中国政府は関連の法律や制度を制定して、人々のエチケットの意識向上を図っています。さらには、各クラスの政府部門は、公共トイレやゴミ箱の数を増やすとか、人々にエチケットを訴えるパンフレットを無料で配るとか、新聞やテレビなどで関連の漫画やVTRを伝えるとか、日常生活、公共の場や社交のエチケットを人々に知らせます。管理部門はまた、エチケットに違反した行為に罰金をかけるなどして、取り締まっています。例えば、杭州では勝手に痰を吐く人に50元、日本円にして650円ほどの罰金を取っています。
中国は古くからエチケットを大事にする国ですが、何で今のようになったのでしょうか。その原因について、中国人民大学哲学学部の葛辰虹教授は「これは、一部の人々が自らの需要にだけ注目し、他人の感じを無視する考えを持っているからです。また、それぞれの教養のレベルも違います。しかし、生活習慣というのは、長い間に次第に形作られ、遅れた生産力と生活方式に関わるものです」と述べました。
「物質文明と精神文明が向上するにつれて、人々の生活様式も次第に変わるでしょう。まず、人々の考え方が変わりました。続いて、エチケットに符合した行動も次第に増え、エチケットに似合わない、遅れた生活習慣を次第に改めたいと思います」
エチケットに似合わない行為や現象はどこの国にでもあるものです。これは、それぞれの国の文化と地域的特徴に関わります。しかし、人類社会の発展の過程で、社会の進歩にプラスとなる思想と、全ての社会に共通する礼儀作法が生まれました。
中国では経済と社会の発展につれて、人々のエチケットのレベルも向上しています。生活が豊かになるにつれて人々がより優雅な暮らしを求めるのも当然のことでしょう。
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