商務部の薄煕来部長はこのほど、中国アメリカ商会主催の夕食会で、互恵と「ウィン・ウィン」のモデルは中米経済協力の基盤であり、両国は未来に目を向け、貿易の往来を拡大すべきであると語った。
薄部長は、先般のブッシュ米大統領の訪中に触れ、この訪中は成功であり、ブッシュ大統領と胡錦涛主席および温家宝総理との会談は親しみこもった、友好的かつ実務的なものであったとした上で、両国はボーイング機70機の購入枠組み協議に調印したことにも触れ、2010年までに、中国の航空市場はまだ500機の需要が見込まれており、2020年まで2000余機の需要が見込まれていることをも明らかにし、「中国市場はまだ成長の「青春期」にあり、これはわれわれの協力の基盤である」と指摘した。
中米の紡績品貿易の問題について、薄部長は、中米両国が先般紡績品問題の解決に成功し、「ウィン・ウィン」を実現したことから、両国は相互尊重で、冷静かつ理性的な姿勢で存在する問題に臨べば、両国間の貿易はさらに順調に進められることを見て取ることができると語った。
中米の貿易赤字の問題について、薄部長は、中米間の貿易赤字は相互補完的なもので、競合的なものではないと述べた。「中国からの輸出はアメリカの雇用の減少につながる」という論調に対し、薄部長は「わたしの知る限りでは、中米貿易のために生産分野で減少した雇用の機会は、流通分野の雇用の増加分でちゃんと補われている」と反論した。
薄部長は、事実上、中国の輸出による利潤は、アメリカ側の輸入業者、小売業者の得た利潤と比べれば、ごくわずかであるとし、それに、「中国はいろいろと苦労して稼いだ外貨のかなりの部分によって、アメリカの債券を買い取っている。したがって、全般的に見れば、中米間の貿易関係はバランスの取れたものである。また、中国のアメリカからの輸入も日一日と増えており、今年において中国はイギリスを抜いてアメリカの4番目の輸出相手国となった」と述べた。
知的財産権の問題について、薄部長は、中国政府は知的財産権の保護を高度に重視しており、それを国の戦略とも見なしていると語り、中国は必ず効果的な知的財産権保護のシステムを構築しなければならず、さもなければ国の自主的な革新能力の育成も不可能であり、また、知的財産権保護の面において中米両国には共通の利益があるとも述べ、アメリカ企業を含むすべての在中外資系企業との協力への期待を示し、「知的財産権侵害の行為を発見すれば、ただちに知らせてほしい。われわれは必ず真剣に対処し、厳重に処罰する。知的財産権を効果的に保護できなければ、中国の発展にも支障をきたすに決まっている。それとは反対に、知的財産権が尊重されるようになれば、革新が刺激され、中国も強国になるだろう 」と語っている。
「チャイナネット」
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