規則正しい排便を望むなら、まず、毎日の生活から規則正しくしていかなければなりません。以下のポイントを心がけて、便秘を解消しましょう。

　１．食事は規則正しく食べる

　胃に食べ物が入れば、腸が刺激されて動き出し、スムーズな排便につながります。特に朝ごはんはしっかりととるようにしましょう。朝からたくさん食べられないという人にはシリアルがおすすめです。

　２．食物繊維をとる

　食物繊維は水分を吸収して便をやわらかくして、便の量を増やしてくれます。スムーズに快便するには、１日２０ｇ~３０ｇの食物繊維が必要とされています。そのため野菜や果物・海藻類をたくさんとることが便秘の解消・予防に効果的ですただし痙攣性便秘の場合は、食物繊維は逆効果です。繊維が少なく消化の良い食べ物を選んで食べるようにしましょう。

　３．水分を十分補給する

　水分不足にならないように、積極的に水分補給をしましょう。朝起きたときにコップ1杯の水か牛乳を一気に飲むこともおすすめです。腸を刺激し、排便への合図となります。

　４．排便習慣をつける

　朝起きると腸の運動が促され、便が動き始めます。きちんと朝食をとって、その後1日1回はトイレで踏ん張るくせをつけると、毎日の規則的な排便のリズムにより、便意が起こるようになります。また、便意の我慢を繰り返していると、直腸・結腸反射の機能がだんだん鈍くなり便意をもよおさなくなってしまいます。すると、腸の運動自体も弱まり、便秘が常習化してしまうので注意が必要です。

　５．適度な運動を心がける

　運動することで血液循環が良くなって、大腸の運動が活発になります。また便を押し出すために必要な腹筋の強化も期待できます。1日20分くらい速足で歩いてみる、エレベーターは使わないようにする、1時間に1回くらいは席をたってストレッチングや屈伸運動をするなど、日常生活の中でこまめに身体を動かすように意識してみましょう。

　６．ストレスをためない

　精神的ストレスが積み重なると自律神経の働きが乱れることにより腸の働きが乱されて、便秘を起こしやすくなります。ストレスを貯めずに上手に発散することが必要です。また、便秘を気にしすぎることもストレスになるので、気長に構える気持ちの余裕も必要です。

　便秘薬を習慣的に使っていると、身体全体が薬に慣れて自分で排便する力が弱くなってしまいます。医師に相談して生活改善と並行して行うのがよいでしょう。また、その場合でも長期にわたって使い続けるのは避けたほうがいいようです。

　食生活の改善がなかなかできないのであれば、サプリメントをとることもおすすめです。食物繊維、ビフィズス菌、オリゴ糖の3種類が特に便秘解消に役立つ成分です。単品でとるのではなく、この3つの成分をバランスよく含んでいるサプリメントを見つけて、その中からあなたにあったものを探してみましょう。