節約は中国で古くからの伝統ですが、次第に豊かになるにつれて若い世代には忘れられていますが、今回は政府が呼びかけたのがきっかけで、この節約の伝統が再び蘇ってきています。
また、北京のオフィスビルでは、廊下の電灯を3分の2ぐらい消すキャンペーンが繰り広げられていて、日当たりの良い部屋の昼間は電灯をつけないようにしています。こうして、一つのビルで電気消費量は60%以上も節約できるそうです。
電気を節約すると不便はないのか、との質問に対して、北京のあるオフィスビルに勤めている王さんは次のように言いました。
「最初の頃は慣れていなかったので、これまでより暗いと感じました。でもそのうちに慣れてしまい、たいした不便も感じません。それに電灯はそれほど多く点されていないから、涼しくなりましたね。」
人々は様々な節約の方法を工夫しています。上海市ロ湾区の区役所ではエアコン施設に改良を加え、ガスを新たな燃料としています。電気エネルギーを節約できるばかりか、環境の汚染も良くなりました。また、ロ湾区ではホテルやオフィスビルは、一斉にエアコンの温度を26度にセットするようにしています。
また、北京市では道路の照明灯が省エネのものに変えられたほか、北京市市政管理委員会の関係責任者の賈建平氏は「景観を照らす照明はこれまでは明るいほどいいということでしたが、いまでは、省エネの意識も高まっています。例えば、月壇立体交差橋ではこれまでの照明は200キロワットぐらいでしたが、いまでは半分の100キロワット足らずにしました」と述べました。
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