節約の意識は一般住民の間でも根を下ろしています。北京市東城区に住む袁新さんの家では、節約のために知恵を絞っています。
「エアコンは30分ぐらいつけると、部屋の中は涼しくなります、それでエアコンを消して扇風機に変えます。これだと一日間、4キロワットアワーぐらいの電気消費量で済みます」
小学校に通っている袁さんの娘さんは、自らのウェブサイトで電気の節約の方法を発表して、節約をアピールしています。
さらに、政府部門は価格の調整で節約を促しています。西北部の銀川市では水道水の価格を階段式のものにしました。毎月の水道使用量に従って、使用量が多いほど価格が高く請求されることから、節約意識の向上を図っています。こうして、銀川市では今年夏、気温が高く、人口が増えたにもかかわらず、水道水の使用量が120万トン減りました。
エネルギーの消費を減らすため、建築会社では新しい技術を取り入れています。中国東北部の港町・秦皇島では省エネの材料を使った建物に住む人々はますます多くなっており、こうした建物はエネルギーを70%ぐらい節約できるとのことです。
省エネの建物に住んでいる李暁絨さんは、「冬は暖かくって、夏は涼しい」ととても気に入っています。
「冬はいつも、暖房を最低にしています。ちっとも寒く感じませんから。夏も外は暑くても、部屋の中は涼しいの」
地元の秦皇島では市政府は、住民の住宅建設に当たって、省エネの新素材、新技術の使用を建築会社に義務付けています。これでエネルギーの節約と同時に、もっと住み心地のいい部屋に住めることで、人々から喜ばれています。
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