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「青天竜図」の包拯

2008-12-23 21:37:40     cri    

 包拯は生涯倹約で質素に暮らし、それは高位高官になった後も変わりませんでした。また、子孫に次のような家訓を残しました。

 「これから、我が子孫が官職にある場合、法を犯せば同族から追い出し、亡くなった後も同族の墓地に埋葬してはいけない。我が家訓に従わない者は我が子孫だと認めない。」

  

 京劇作品では、包拯役は「淨」に属し、「淨」の有名な役者が代々演じてきました。例えば、「裘派」の裘桂仙、裘盛戎、裘継戎、「裘派」の弟子である方栄翔、孟広禄、魏積軍、方旭のほか、「金派」の創始者の金少山、「侯派」の弟子の尚長栄などです。また「麒派」老生の創始者・周信芳も演じたことがあります。公正無私な性格を強調するため隈取を黒くし、額の部分には白い三日月を描いて、清廉潔白さを示します。包公に関した演目は、『鍘美案』『探陰山』『赤桑鎮』『打竜袍』『打鑾駕』『烏盆記』などたくさんあります。中でもおもしろいのは、『双包案』という演目で、読んで文字のごとく、2人の包拯が現れます。ネズミが包公に化けていたずらをするという、かなりにぎやかな演目ですが。現在はあまり上演されなくなっています。

 ともあれ、歴史上の包拯といい、京劇中の包拯といい、中国人にとっては、正義の象徴に違いません。(楊 末永)


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