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在日中国人が迎える国慶節

2014-09-30 09:50:54     cri    

 毎年国慶節(建国記念日、10月1日)は、全中国人にとって、とりわけ崇高で大切な日だ。日本では、10月1日は平日に過ぎないが、日本に住む華僑華人や留学生は、自分なりのやり方で、仕事や勉強以外のプライベートタイムを最大限活用し、祖国を祝う。「10月1日は、世界のどこに居ようとも、どんなに忙しくとも、必ずお祝いをしなければならない日」という考えが、彼らの心の奥底に根づいているのだ。人民日報海外版が報じた。

 多くの若い中国人がここ数年、どんどんと海外に進出し、「新世代」華僑になっている。新世代の華僑は、旧世代の華僑と比べ、祖国と頻繁にやり取りしている。ある留学生が記者に、国慶節に結婚した、新世代華僑のカップルに関するエピソードを紹介してくれた。このカップルはいずれも、2000年代初めに日本にやって来た留学生で、日本で学び、アルバイトをし、何年間も努力を重ねてきた。そんな中で、2人は知り合い、親しくなり、恋に落ちた。恋人たちは夫婦になることを決め、2011年に結婚した。2人は相談の結果、中国では祝日に結婚するのは縁起が良いと言われていることから、国慶節に結婚することにした。国慶節当日、在日本中国大使館に結婚登録をして婚姻証明書を受け取り、その足で大急ぎで中国に帰国、盛大な結婚式を挙げた。

 横浜の中華街では、国慶節を祝うために、中国色豊かな大きな看板塔に、早々と「祝賀・中華人民共和国建国記念」の横断幕を掲げている。中華街に一歩足を踏み入れると、それほど道幅も広くない通りの両側に並ぶ、200軒以上の大小さまざまな商店が軒並み、五星紅旗を所狭しと掲げる。そのため、通り全体を見渡すと、一面真っ赤になる。ある中華料理店の若者は店内から外に出てきて、「中華風の肉まんは如何ですか?」と尋ねてきた。彼の話す中国語は、やや日本語訛りがあり、極めてぎこちない。彼が身に着けているTシャツは、白地に中国の国旗「五星紅旗」がプリントされており、非常に良く目立つ。彼は照れ笑いしながら、「今日は中国の国慶節です。祖父は必ず僕にこれを着させるのです」と、日本語と中国語を交えて話した。記者が非常にゆっくりした中国語で、「日本で生まれたのですか」と彼に尋ねた。中国語を耳にした彼は、とても興奮した様子で、「私にぜひ中国語を教えて下さい!」と答えた。この若者の先祖は、日本にやってきて創業した老華僑という。4代目の彼は、日本で生まれ育った。かなり高齢になった彼の祖父は、孫が中国語を忘れてしまわないようにと、いつも彼に中国語を勉強するよう発破をかけているという。毎年、国慶節が近づくと、彼の店の入り口には、必ず中国の五星紅旗が掲げられる。彼が身に着けているTシャツも、祖父の指示によって、父親が家族全員分をオーダーメードしたものだ。「人民網日本語版」より

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