中国人夫婦・李林祥さん(66)と趙雅範さん(62)は、環境保護を訴えようと、自作のソーラー三輪車で10万キロにも及ぶ世界一周旅行を試みている。現在マレーシアまでたどり着いた李さんは27日、「中国で公務員をしていた時、国内各地の観光地を訪問した。当時、退職したら世界中を旅したいと考えるようになった」と語った。マレーシアの華字紙「南洋商報」が報じた。
遼寧省瀋陽市の公務員だった李さん夫妻は、「自分たちの貯金10万元(約125万円)と退職金だけでは世界一周はできない」ため、「貯金を使って、ソーラー三輪車を自分たちで研究・開発」。それで100カ国を訪問して、世界一周旅行の夢をかなえることを思いついたという。
李さんは、「今使っているソーラー三輪車は5台目。4台目は2004年、中国を1周するのに使い、2年で約5万キロ走った。研究・開発段階だった1-3台目はすでに廃車になった」と製作の苦労を語る。
李さん夫妻は昨年8月25日、5台目のソーラー三輪車で中国の広西省を出発。今年の2月2日にベトナムに到着。その後、ラオスやカンボジア、タイなどのアジア各国を訪問した。
「3月25日にマレーシアに着いた時、ビザの問題が起きた。幸いにも大使館のスタッフが助けてくれて、解決できた」と李さん。ほかにも、タイではビザの手続きに160米ドル(約1万3200円)もかかるなど、ビザの取得にかかる費用が少なくないという。
さらに「5年で10万キロの旅を成し遂げる計画。これからは、インドや南アフリカ、アルゼンチン、アメリカ、カナダなどを目指す。ソーラー三輪車は、十分な日光があれば、1日100キロ走れる。これがもし人力だと、50キロしか進めない」と語る。
最後に、「もし旅の途中で倒れたら、遺体をその国に寄付する」と夢実現に命をかけていることを語った。(編集KN)
「人民網日本語版」より
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