福州のある路地にある西湖百貨市場を訪れると、まるで1980年代や90年代の庶民向けスーパーのような情景が目に飛び込み、タイムスリップしたような気分を味わうことができる。ボタンや糸、魔法瓶の蓋、友誼ブランドのクリームなど、ガラスのカウンターの下には様々な日用品が並べられ、雑然とした雰囲気だ。
西湖百貨市場は福州で現在まで残る国営百貨店の一つだ。1969年に建設された同市場はもともと紅湖百貨と呼ばれ、商品が極めて少なかった当時には主な商店として人気を集めた。1980年代の最盛期には敷地面積5千平方メートル以上、従業員700人以上を抱え、7、8つの部門が設置されていたが、現在では面積はわずか600平方メートル余り、従業員30数人は大部分が中年から高齢の年齢層だ。従業員たちは他の場所では買うことのできなくなった商品を買うために訪れる長年のなじみ客のために仕事を続け、若い頃の思い出を思い起こさせる場所ともなっている。映像中国へ
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