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100元札に3匹の猫? 専門家は否定

2012-02-07 10:58:30     cri    

 あるネット利用者がこのほどスレッドを立てて、「第5期人民元の100元札紙幣の表面を拡大してみると、跪く数匹の猫がいるのがみえる」と発信し、拡大した図面を公開した。これについて通貨の専門家は否定的な見方を示し、跪く猫はネットユーザーの創造の産物であり、猫のような図案はデザイン上の偽造防止技術だと述べた。「新京報」が伝えた。

 ▽ネット利用者が猫を「発見」

 このネットユーザーはこのほどスレッドの中で、第5期100元札には数匹の可愛らしい姿の猫が隠れているとし、「100元札の表面の中国人民銀行の文字の下に、3匹の猫の図案があり、そのうちの2匹は跪いて礼拝しているみたいで、すごく『萌え』だ。一体誰がデザインしたのだろう」と発信した。

 ネットユーザーが公開した拡大図をみると、100元札の毛沢東主席の頭部の両側に3匹の猫がいる。真ん中の1匹は口を開けてまっすぐに立ち、目は銅銭のように大きく見開き、後ろ足がピンと伸びている。その両側には2匹の猫がいて、前足をささげるように上に挙げ、跪く姿勢を取っている。

 この拡大図と100元札の背景の図案とはほぼ一致するが、拡大図は猫の輪郭が黒く縁取られている。縁取り処理を施すと、数匹の猫の姿がみえてくる。

 ▽専門家「想像の産物」

 河南省の通貨専門家の袁銀竜さんは「人民元に猫や猫が跪く図が入っていることはあり得ない」とし、子細に観察すると、ネットで公開された拡大図はネット利用者が縁取りをし、想像力を発揮してできたものだとわかると話す。「100元札を拡大しても、猫のヒゲなどの(拡大図にみられる)細かい部分は存在せず、これらはネット利用者がおもしろおかしく付け加えたものだとわかる」という。

 また袁さんによると、人民元のデザイン図は何段階もの審査を経て合格に至るものであり、数匹の猫が跪いているとしたら、合格することはないという。

 袁さんの説明によると、人民元の偽造防止技術には一般的な偽造防止技術、専門的な偽造防止技術、デザイン上の偽造防止技術がある。今回の猫とされる図案はデザインの偽造防止技術に関わるものであり、国家機密に属するものだ。袁さんはこの図案は古代の元素の図案や現代の漫画の図案の一種の変形とみられるが、具体的に何なのかはよくわからないとしている。

 あるメディアが伝えた上海印鈔有限公司質量・技術部門の関係者の話によると、人民元のデザインは中国人民銀行本店が担当し、偽造を避けるため、設計についての一連の情報は秘密とされている。このためデザインについての説明は中国人民銀行にしかできないのだという。(編集KS)

 「人民網日本語版」より

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