150万元。成都市のタクシー運転手、曽文華さんにとっては飲まず食わずでも稼ぐのに50年かかる大金だ。だが曽さんは自分のタクシーに置き忘れられた150万元相当の黄金を、冷静に持主に返した。「華西都市報」が伝えた。
金の詰った箱を見つけてから48時間が過ぎた2日午後。箱はとっくに持主に返したのに、曽さんはまだ気持ちが張り詰めていて、仕事も手につかない。「こんなに緊張したのは人生で初めてです」。曽さんは、これほど多くの金を目にしたことはなかった。盗まれるのを心配するあまり、箱を抱いたまま床についたものの、一晩中寝付けなかった。
持主の鄭さんが曽さんのタクシーに乗ったのは8月31日。電話をしながら下車したため、金のアクセサリーを入れた紙箱を車内に置き忘れてしまったという。「あんなにたくさんのアクセサリーを前に、曽さんは1つも持ち去らなかった。別の人だったら、返ってきたかどうかもわからない。金を拾っても着服しない曽さんのような人は、賞賛に値する。この運転手さんには生涯感謝したい」と、鄭さんは感動の面持ちだ。
タクシー会社は曽さんの行為を表彰する考えだ。(編集NA)
「人民網日本語版」より
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |