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中国の清明節

2011-04-08 20:16:53     cri    

清 明

                                                                     杜牧(唐)

  清明時節雨紛紛   清明(せいめい)の時節(じせつ) 雨(あめ)紛紛(ふんぷん)

  路上行人欲斷魂   路上(ろじょう)の行人(こうじん) 魂(こん)を断(た)たんと欲(ほっ)す

  借問酒家何處有  借問(しゃもん)す 酒家(しゅか)は何(いず)れの処(ところ)にか有(あ)る

  牧童遙指杏花村  牧童(ぼくどう) 遥(はる)かに指(ゆび)さす 杏花(きょうか)の村(むら)


八宝山革命公墓

 4月5日、中国では年に一度の伝統的な祭日・清明節を迎えました。清明は二十四節気のひとつで、毎年4月5日前後ですが、この日、人々は祖先のお墓をお参りし、お墓の草むしりをします。また、春を迎えて郊外へ遠足もします。中国唐代の詩人・杜牧は漢詩・「清明」で、「清明時節雨紛紛」と書いていますが、今年の北京は、4月3日から5日まで3日間にわたる清明節連休期間中、ずっと良い天気が続きました。


八宝山革命公墓

 中国民政省の推計によりますと、今年の清明節の期間中、墓参りをした人は、去年同期とほぼ同じ、延べ4億6000万人に達したということです。


八宝山人民公墓

 4月3日は清明節三連休の最初の日で、北京市では70万人の市民が117の墓地に掃除に行きました。国際放送局に近い八宝山墓地は、中国で最も有名で、最もレベルの高い庭園風墓地です。3日の朝5時から、人々が続々と墓参りに来ました。1950年にできた「八宝山革命公墓」は、中国の党と国家の指導者、民主諸党派の指導者、愛国民主人士、有名な科学者、文学者、国際友人などが葬られています。毎年、ここに墓参りに来る人の数は多いです。

 
墓参りに来た人たち

 昔、中国では清明節の墓参りの時、線香や紙でできたお金を燃やして先祖を偲びましたが、ここ数年、環境にやさしい方式で先祖を祭ることが提唱されています。今年は数多くの人がインターネットを通じての墓参りや、音楽を流しての墓参り、花をささげる墓参りなど、いわゆる低炭素の墓参りが各地で流行りました。


木の上に黄色いリボンを結び思いを託する

 清明節の期間中は、墓参りのほかに、蹴鞠、凧揚げ、遠足、植樹など、いろんな楽しみがあります。中国の蹴鞠の歴史は紀元前300年以上前の斉(戦国時代)での軍事訓練にさかのぼるとされます。漢代には12人のチームが対抗して鞠を争奪し「球門」に入れた数を競う遊戯として確立し、宮廷内で大規模な競技が行われました。また、4月は、春になって植物がよみがえり、あちこち生気に満ち溢れ、郊外にピクニックに行くいい時期ですから、中国の人々は清明節の期間中に遠足に行く習慣があります。(取材&撮影:李陽&オウギ、チェック:大野)

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