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鍼灸師、翻訳家・名越礼子さん~下
担当:王小燕、高橋恵子
先週に続いて、『周易』の中国語現代語訳を日本語に翻訳した鍼灸師の名越礼子さんにお話を伺います。
『周易』は中国最初の書物とされています。3000年余りの歴史があるものの、現在も読まれ続けており、数多くの現代語訳の読み物が出版されています。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と日本でも言われますが、天、沢、火、雷、風、水、山、地の8要素の持つ意味は?陰と陽の爻(こう)の組み合わせがどのようにして自然・人間などのあらゆる現象と属性を表しているのか。今週は、名越先生に『周易』の中の基礎的な概念である「八卦」について、分かりやすく講義していただきます。
「医易同源」という言葉に代表され、周易は中国の伝統医薬の源でもあります、果たして両者の関係性がどのように結ばれているのか、例を交えながら、説明していただきました。
ところで、名越さんはもともとは理学部の出身で、大学卒業後は安定した職についていました。そのキャリアを思い切って捨ててまで、中国の伝統医薬の道に入るようになったきっかけは何か?また、『周易』という本は新中国に入ってから、社会での扱い方にどのような変化が見られたか。
『周易』を通して見えた中国社会の移り変わり、あるいは、中国の古典から現代人も参考になる健康づくりのコツは?
詳しくはどうぞ番組をお聞きください。
【名越礼子(なごし・れいこ)】さん
1939年 横浜生まれ。
1962年 お茶の水女子大学理学部卒業。
1968年 同大大学院人文科学研究科修士課程修了(中国史専攻)。
1968年 一橋大学経済学部助手。
1979年 東京医療専門学校鍼灸専科卒業。
1980年 欅鍼灸院開設(東京府中市)。
2004年 東京医療専門学校教員養成科非常勤講師
主な訳書:
『症例から学ぶ中医針灸治療』(邵 湘寧著)(2005/9)
『簡明テキスト『難経』―明解な現代語訳と丁寧な注釈・解説でよくわかる』 (2012/7)
『周易』(張善文現代語訳)(大中華文庫 : 中日対照)外文出版社, 2013.4
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