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各界で活躍していらっしゃる方たちにじっくりとお話を伺うこのコーナーは、いつも現在の話題が中心ですが、今週と来週は趣を変えて、思いっきり古来からの中国の伝統思想に焦点を絞って、お話を聞きました。
ゲストは鍼灸師で、翻訳家でもある名越礼子さんです。名越さんが昨年翻訳出版した本に、中国の伝統思想の集大成である『易経』があります。中国の古典ではありますが、訳者の名越さんに古代中国人の目に映った自然の法則や、哲学の神髄を分かりやすく解き明かしていただきます。
もともとは理学部出身の名越さんは中国史の勉強から、中国の伝統文化への興味を濃厚にし、その後、中国の伝統医学を学ぶようになり、鍼灸師にまでなりました。「医易同源」という言葉があるほどに、医学の造詣が名越さんの『易経』の翻訳に良い下地を作ったと言えます。
ちなみに、『易経』はこれまでに日本で様々な翻訳がなされていましたが、今回は現代中国語訳の解釈が付いていることが、大きな特徴となっています。難解な言葉が多くちりばめられている原書を前に、翻訳の時、難しい字句とどうやって戦ってきたのでしょうか。詳しくはどうぞ番組をお聞きください。
【名越礼子(なごし・れいこ)】さん
1939年 横浜生まれ。
1962年 お茶の水女子大学理学部卒業。
1968年 同大大学院人文科学研究科修士課程修了(中国史専攻)。
1968年 一橋大学経済学部助手。
1979年 東京医療専門学校鍼灸専科卒業。
1980年 欅鍼灸院開設(東京府中市)。
2004年 東京医療専門学校教員養成科非常勤講師
主な訳書:
『症例から学ぶ中医針灸治療』(邵 湘寧著)(2005/9)
『簡明テキスト『難経』―明解な現代語訳と丁寧な注釈・解説でよくわかる』 (2012/7)
『周易』(張善文現代語訳)(大中華文庫 : 中日対照)外文出版社, 2013.4
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