皆様ごきげんよう。
さて私、合計の北京居住暦が10年選手となり、もはや指折り年数を数えなくなった今日この頃でございます。
初めて北京を訪れたのは1993年のこと。
当時は日本人も少なく、街で日本語を耳にしたり日本語を見かけたりすると、妙に胸が逸ったものでございます。
その名残でございましょうか、今でも北京の街で耳にしたり見かけたりする日本語になぜか飛びついてしまいます。
先日とあるマーケットで見かけたのがこの白ワイン、その名も「寿司」。
早速お刺身を用意してそのお味を楽しんだのは言うまでもありません。
よくよくラベルを見ると、「Yoko Sato」の文字が。
調べてみましたところ、若手の日本人醸造家とのこと。
産地はスペインとなっておりますので、海の向こうで生み出されたワインなのでございましょうか。
その夜私は、スペインで生み出された(と思われる)日本人醸造家の白ワインをこの北京の地で味わうという、そのシチュエーションに酔いしれつつ、これまで目にしてきた北京の変遷に想いを馳せたのでございました。
きれいな月夜でございました。
~友人会宿 李白~
滌蕩千古愁 千古の愁いを流し
留連百壷飲 百壷の酒を飲む
良宵宜清談 今宵は清談に適す良い夜
晧月未能寝 月が輝き眠れずにいる
酔来臥空山 酔いが回れば山に寝転がり
天地即衾枕 天地が即ち布団と枕
(中原美鈴)
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