みん:中日の違いみたいなものってありますか?
MASSANG:日本では、ライブハウスでよくライブするんですけど、先にライブハウスでチケットを買って、それからそのチケットを自分たちで周りの人に売って、人を呼ぶんです。まあ、お金もこうマイナスばっかりで。
MASATO:言ってみればライブをやるために自分たちで、例えば何万円って出さないと、ライブができない感じなんですよね。自分たちでチケットを売りさばかないと、マイナスになっちゃうって感じですね。
MASSANG:そう、でも中国だったら、逆にそういうノルマとかもないし、逆にお金もらえるような感じ。
MASATO:そうですね、ライブハウスのライブとかにとりあえず「出たい!」って言うと、出さしてくれるんですよね。普通に(笑)。で、お客さんの入り具合によってはお金がもらえるっていう。だから最初から結構バンド活動がしやすいような状況なのかなって思いますね。
MASSANG:そうですね、そこは日本とは違いますね。
MASATO:日本は逆になんかそれでライブハウスもちゃんと経営とか考えてるから赤字にならないと思うんですけど、こっちはどっちかって言うとバーでライブをやってるっていうイメージがあって。だからライブだけの収入じゃなくてもそこは成り立つし、そういうライブっていうイベントをしてるっていうことでお客さんが入ってきて、お酒を飲むみたいな。多分、はじめからそういう文化なのかなって思いますけど、だから日本だったら多分ライブの経験っていうのが積み重ねていくのが難しいのかなって思うんですけど、こっちだったらもうどんどんライブハウスのところに「ライブしたいです!」って言っていったらどんどんライブができるような環境だから、経験は積みやすいのかなぁと思います。
みん:中国だからこそ、みたいな所は他に何かありますか?
MASATO:日本でライブするときって、なんかすごい「いいなぁ」って思ってても、ほかの人がシーンってなってたら自分はあんまり表現できないっていうか。ちょっと遠慮した感じがあると思うんですけど、こっちの人はなんか一人でも「わ~~!」みたいな。もう気に入ったらすごい表現してくれるっていうのが、すごいわかりやすい。
みん:じゃあ逆に、中国だから苦労してるところとかは?
SAYU:曲作りの面では、やっぱり中国でやってるんで中国語の歌詞なんですけど、私は100%完成させることはできないので、60%くらいしたところで必ずギターの博非のチェックが入りますね。
MASATO:結構(博非は)歌詞とか考えるのが好きなんで。
SAYU:あと表現とかも、日本人だったら伝わるような表現で直訳してこっちにするとおかしかったりするやつとかもあるんで、そこはなんか文化の違いかなって思いますけどね。そういう部分は極力中国のほうに合わせて作るようにしてます。
劉博非:ケンカはほとんど無いですけど、仕事とか音楽について意見を言い合うみたいのはありますね。中国は大陸だから割とダイナミックと言うか。日本人は細かいところにこだわりがあるっていう感じですよね。
SAYU:国の気質だよね。
劉博非:うん、そうだと思う。
みん:皆さんはこれから日本で活動する予定は?
MASATO:機会があれば。
SAYU:日本を本拠地にしてやろうかなっていうのはまだ。まだ中国のほうがいっぱいいっぱいで、そういう余裕が無いですね。こっちでもっともっとやらないとっていう。
MASATO:やっぱりこっち(中国)でやるからには、こっちの人に認められないとっていうのがあるので。
(取材:ミン・イヒョウ、編集:中原美鈴)
「これからの中日交流を支える若者たち」、次週の第四回は、引き続きみんアナによるロングインタビューです。10月にリリースされるニューアルバム、「御風龍」について先取りでご紹介します!どうぞお楽しみに♪
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