会員登録

<コレ若>第七弾(4) 若き画家の卵・中国ミャオ族の艾暁松くん

2011-08-30 15:02:11     cri    

 「コレ若」シリーズ第七弾、これまで3週にわたって若き画家の卵・艾暁松くんの生い立ち、そして北京に来て出会った日本人との交流、芸術を追及する暁松くんの道などをお届けしました。今週の第四回は、私李軼豪がバットンタッチして、少数民族出身という点にスポットを当て、彼と接した感想をお話しします。

第四回 中国で活躍する少数民族

 艾暁松くんは、現在北京で画家の道を歩んでいる少年。芸術家の卵として、スタジオに来ていただきました。デッサンで青少年部門の国際賞を受賞して、日本を訪れ現地の少年と交流したことがあり、「忘年交(世代を越えた友人)」の日本人の友人もいます。コーナー「これからの中日交流を支える若者たち」にピッタリなゲストです。

暁松君(右)と筆者

 顔、服、仕草、すべてがごく普通の15歳の少年ですが、話しているうちにミャオ族の出身だと分かり、少し意外でした。

 そういえば私は以前、少数民族が集中して住んでいる雲南省に取材に行ったことがあります。多くの現地の人たちが、ジーパンにスニーカー姿で、ぺらぺらと漢民族の言葉を話していて、どう見ても漢民族と違いはありませんでした。しかし、お祭りの時の華やかな服装、透き通った歌声、よく真似できない踊りなどには、少数民族特有の特徴が現れています。

 ミャオ族を言い表すこのような言葉があります。「歩けると、踊れる。話せると、歌える。ご飯を食べれると、お酒を飲める」。すこし大げさかもしれませんが、性格が朗らかで、歌と踊りが堪能なミャオ族の特徴を示した表現です。ミャオ族の大半は楽譜を全く読めませんが、私はその取材で彼らの合唱のハーモニーを聞きました。祭りの時に、何日も踊り続けるのは毎年の恒例だと友人が言っていました。

 日本に沖縄出身の歌手が多くいるように、中国ではミャオ族、モンゴル族、朝鮮族、タイ族、トン族、チベット族などの少数民族が、特に豊かな芸術的才能を持っています。オーディション番組や音楽祭では、少数民族の歌手が際立っています。ポピュラー、ジャズ、カントリー以外に、「原生態」というジャンルがここ数年、中国に誕生しました。「原生態」とは、少数民族の自然そのままの芸術のことです。中国中央テレビが主催する若手歌手や歌のグループを発掘するオーディション番組「青年歌謡コンテスト」では、「原生態部門」を意図的に設けるほど、芸術界で一角を占めています。

トン族大歌

 多くの芸術家も、少数民族出身です。暁松君と同じ出身の湖南省のミャオ族、宋祖英は、歌の才能を買われて田舎から北京に来て、華やかにデビューしました。現在では中国の民族歌謡の歌姫と呼ばれ、ウィーンやシドニーで個人コンサートを開催し、喝采を浴びました。

 もう一人を紹介します。ある日、テレビで孔雀を真似た踊りを見ました。骨の柔らかさ、孔雀に似たような手振り、身振りに感動しました。彼女は、雲南出身の白族の楊麗萍です。大阪国際芸術際の最高賞など、多くの賞を獲得し、中国初めての単独舞踊公演にも成功しました。現在、少数民族の宣伝とプロデュースで活躍しています。

 この他にも、モンゴル族、チベット族の出身の歌手が多くいます。これらの少数民族が持つ生まれつきの才能は、観衆を魅了します。彼らの歌を聞くたびに、民族特有の不思議な力をひしひしと感じます。

 暁松君はまだ幼い3、4歳から絵を始めました。それはもしかしたら、民族特有の遺伝子なのかもしれません。10年後、20年後、これらの先輩たちのように、有名な芸術家になっても可笑しくないと思います。いつか、芸術家になった暁松君にもう一回話しを伺いたいです。(取材・文:李軼豪)

 「これからの中日交流を支える若者たち」、第七弾は若き画家の卵・中国ミャオ族の艾暁松くんを紹介しました。さて、第八弾となる来週からは、ニューアルバムのリリースを控えた中日混合バンド「カフェイン」をクローズアップしたいと思います。是非お楽しみに!

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS