人、人、人のメーデー連休
メーデー連休中に日本から友人が来たので、一緒に北京市内を歩きました。北京は初めてだというので、まず天安門広場に行きましたが、どこを見ても、人、人、人です。
人、人、人の天安門広場
人、人、人の故宮午門
次に、天安門をくぐって故宮を目指しましたが、ここも人、人、人。日本から来たばかりで、中国の人の群れに慣れていない友人は、とうとう人間中毒になってしまい、故宮見学はあえなくキャンセル。どこでもいいから人のいない所へ連れてってくれ!と言われて、思いついたのが、北京城東南角楼でした。
北京の城壁は、新中国の都市建設のためほとんど壊されましたが、東南の角楼付近の城壁だけがわずかに残っています。その東南角楼の中が画廊になっていて、中国の現代アーティストの作品が展示されているのです。
あそこなら多分、あまり人はいないだろう、とのねらい通り、お客も少なく、シンとしています。中に入るとひんやりとした空気が心地よく、ようやく人心地ついた気分でした。
北京城東南角楼
角楼内のRed Gate Gallery
それにしても、私が小学生だった1960年頃の日本も、どこへ行っても人、人、人でした。東京タワーが出来た時、上にあがるのに2時間並んで、それでもエレベーターには乗れず、階段で登った記憶があります。映画を見るのも、乗り物に乗るのも、いつも行列でした。それが、いつの間にか、中国人に日本の印象を聞くと、人が少ないと言われるようになりました。
先日、発表された国勢調査の結果によれば、昨年11月現在の中国の人口は13億3972万人。日本は2005年に人口減が始まりましたが、中国は2030年代までは人口が増え続けると予想されています。まだまだ、人、人、人は続きそうです。(大野清司)
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