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日本人スタッフのつぶやき3

2011-04-03 20:39:50     cri    

日本人と中国人のあいさつの違い

 第一回のつぶやきの写真で透明人間になっていた吉田です。これからこの機会を利用して、私が中国の生活で感じたことを書き綴ろうかと思います。皆様よろしくお願いします。

 日本人と中国人は目、肌、髪の色は同じです。また、東アジア文化圏に属しているため、礼節を重んじるという共通点もあります。例えば、お客を迎える際、大切なお客様は上座にお通ししますよね。これは中国も同じです。ですから、肌の色、文化が近い両国ですが、違う面もいろいろあります。今日は、人間関係の基本、あいさつについてお話しましょう。

 私たち日本人の基本的なあいさつ言葉は、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」です。日本人は基本的にこの3つの言葉を使えば、あいさつをしたということになります。朝、知り合いに会ったなら、「おはようございます」、または「○○さん、おはようございます」で十分です。

 では、中国はどうでしょうか。ご存知のとおり、中国でのあいさつ言葉は「你好」です。これは日本語でいう「こんにちは」ですよね。ですから、私たち日本人は日本式の考え方で知り合いに会ったら「你好」といいます。これは完全な間違いとはいえないのですが、どうも中国人のあいさつの仕方はちょっと違うようです。私はよく以下のような場面に出くわします。

 吉田:「おはよう。」

 中国人:「吉田さん。」

 これは日本語ができる中国の方とのやりとりです。彼は名前を呼んだので、私は、彼は私に用事があるのだと思ってしまい。

 「はい、何ですか。」

 と返し、立ち止まりましたが、彼はそそくさと行ってしまいました。その瞬間、

 「何だ。人を呼び止めておいて、そのまま行ってしまうとは。」

 と少し不愉快になりました。

 後で聞いたら、これは中国人のあいさつの仕方だそうです。中国人のやりとりをよく見てみると、知り合いに会ったときは、その人の名前、お父さん、お母さんに会ったときは、

 「爸爸」「妈妈」、近所のおじさん、おばさんに会ったら「叔叔」「阿姨」と呼びます。ほかの親戚に会うときも、同じように呼び名を言います。私はこのやり方になれず、日本式のあいさつを繰り返していました。

 どうして、そのようなあいさつをするのでしょうか。ある中国人は「それは相手への敬意を表すためだ」と教えてくれました。確かに、「こんにちは」だけでは、相手の名前を覚えているかどうか疑問です。だから、名前を呼ぶことによって、「あなたの名前をきちんと覚えていますよ、あなたとの関係を重視していますよ」という気持ちを伝えるのです。

 「あいさつは心の扉を開ける鍵」。これは、日中のみならず万国共通です。日本式のあいさつをしても、相手は「外国人だから」とわかってくれるでしょうが、相手国の習慣に沿ったあいさつをするならば、それはその国の習慣を尊重することになります。「相手国の文化・習慣を尊重する」。これは両国の相互理解の促進において大切なことではないでしょうか。

 以上、述べてきたことは、私の主観も入っていますので、そうではないと感じる方もいらっしゃると思います。みなさんのご指摘・ご批判をお待ちしております。

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