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ナビゲーター 黄競
1月上旬、いよいよ北京は一年で一 番寒い季節がやってきます。日中の気温が氷点下まで下がることもあります。今回の中国メロディーは雪をテーマにし中国各地の雪に関わる音楽をご紹介しましょう。
冬の興安嶺―雪の童話の世界
中国の多くの地方が夏の終わりから秋を迎える頃、中国東北部にある興安嶺地区には一足早く冬の足音がやってきます。早朝窓を開けると、大地は雪で真っ白になり、あらゆるものが銀世界に包まれます。農家の家々は半分雪に埋もれ、まるで白い帽子を被ったキノコのようです。大雪に覆われた遠くの山も近くの樹木もみんな低く丸くなり、まるで童話の世界に入ったようです。
また、窓ガラスには水蒸気が凍り付いて氷紋をつくり、その様々な美しい模様で人々を楽しませます。その鳥の羽のような、松の葉のような模様は本当に不思議ですね。
北海公園の雪景色
北京の冬の最も壮観な景色は雪景色です。白い雪に映る雄大な宮殿や整然とした街並み、赤い城壁、華麗なる鳥居は益々美しく見えます。この雪景色の中でも北海公園ほど美しいところはないでしょう。公園の中にある北海という湖は冬には厚い氷に覆われ、まるで巨大な鏡のようになります。湖の周囲にあるあずま屋や楼閣は、まるで扇子に書かれた古代美人のように上品で美しいです。また、子供たちが楽しそうに氷上を滑る姿が北海公園の雪景色に生気を溢れさせます。
江南の雪の花
真冬、揚子江下流の江南水郷の街並みを訪れば、水郷の冬の情調を感じさせます。大雪が降った後、遠くの山々も近くの小さな橋も雪で薄化粧し美しい銀世界になります。山や樹木、橋の雪影が川面に映り、色とりどりの魚がこの雪影の間を泳いで行ったり来たりします。川辺の梅の木も雪の中で凛と咲き、雪の花と梅の花が咲き競い、春の訪れを待ち望んでいるようです。
チベットー雪国の世界
中国西南部にあるチベット高原は世界で海抜高度が最高の大高原であることから「世界の屋根」と呼ばれています。高原気候の影響で気候は非常に複雑で、時には強風が吹き荒れたり、時には灼熱の太陽が照りつけたり、時には雪が舞い落ちたりします。冬にはもちろんのこと、一年を通して雪が降りますが、なんと暑い夏にも降るのです。こんな厳しい大自然に暮らすチベット族の人々は自然と調和しながら輝かしい雪国文化を創造しました。
番組の中でお送りしたのは
1曲目 雪花秘扇(雪の花と秘密文字の扇)
歌は映画「雪花秘扇(雪の花と秘密文字の扇)」の挿入歌です。この映画は19世紀初頭の清朝時代と現代を舞台に、生涯の友情を誓い合った2人の女性の数奇な運命を描いています。
2曲目 北京之雪(北京の雪)
歌词
北京は雪でおぼろげになり
私の心は涙で温まる。
思いはまるで歌のようで
何時までも記憶の中に残る。
3曲目 雪中梅(雪の中の梅)
歌詞
雪の中で梅の花が咲き
冬の寒さも恐れない。
私は梅の花が咲く季節が好き、
ずっとあなたと一緒にいよう
4曲目 雪域光芒(雪国の光)
歌はチベット族の歌手・韓紅(ハン・ホン)です。韓紅は歌唱力抜群の実力派歌手で、2003年に中国大陸の「人気ナンバー1女性歌手」そして「最優秀女性歌手」に選ばれました。「雪域光芒(雪国の光)」は韓紅のデビュー曲です。
歌詞
鷹ならば
羽を広げて高く飛び、
歌声を大空で響かせる。
雪山ならば
山々の頂上にそびえ立ち
太陽の光りであなたを照らす
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